
住宅ローンの低金利が続いている今は、「月々賃料を支払うのがもったいない」「もっと広い家に住みたい」と考える方にとって、まさにマンションを購入する絶好のタイミング。
特に、リーズナブルに購入できる中古マンションの人気は高く、理想の物件を探す方々の競争が日々加熱しています。
この記事では、理想にピッタリな人気の中古マンションを手に入れるためのポイントについて、私たち不動産のプロが分析したデータを交えて解説します。
目次
競争が過熱する中古マンション購入
現在、さまざまなメディアで「バブル期を超えた」とされるほど、マンション購入の人気が高まっています。
一方で、「住宅ローンが低金利だから金利面では今が買い」と思いつつも「狙っている物件の価格が上がりすぎた」といった理由で、よりリーズナブルで価値ある物件を探している方も多くいます。
中古マンションをかしこく売買できるアプリ「カウル」のユーザーを対象に行ったアンケート(※)では、7割超えの方が「住宅購入を検討中」と回答。
※2021年12月〜2022年1月実施。アンケート回答者数540人。
その一方で、住宅購入を検討されていない方は、その理由として「価格が高い」ことを挙げる回答が多数寄せられました。
先ほどの「住宅購入を検討中」と回答いただいた方々においても、過半数の方が「価格が高い」・「希望物件が見つからない」というお悩みをお持ちです。
購入を検討しているライバルが多く、リーズナブルな物件はすぐに決まってしまうため、“価格の高さ”と“理想の物件との出会いにくさ”を感じる状況にあるようです。
ユーザーアンケート
(住宅購入を検討していると答えた方への質問)
「購入を検討する上でのお悩みはありますか?」
回答内容 | 回答数 | パーセンテージ |
---|---|---|
価格が高い | 398 | 74% |
希望物件が見つからない | 305 | 56% |
将来を考えると購入して良いのか不安 | 126 | 23% |
希望物件はあるが価格の妥当性や相場がわからない | 115 | 21% |
買うべき物件がわからない | 79 | 15% |
予算や購入にかかる費用感がわからない | 32 | 6% |
購入のステップがわからない | 11 | 2% |
予算内で理想の物件を手に入れるためにできることは?
では、この状況でマンション購入を叶えるためにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは一度、自分が家に求める条件を見直してみることをオススメします。どうしても住みたいエリアや狙っている物件がある、ということでなければ、希望条件を整理したり広げてみましょう。自分の予算内で、必須要件を満たし資産価値も見込める物件は、意外とたくさんあります。
マンションの購入を検討されている方を対象としたアンケート調査結果では、マンション価格の高騰を受けて、約40%の方が予算やエリア、住まいの種類(新築マンション、中古マンション、戸建て、など)を変えて検討しています。
まず、はじめに見直しをオススメしたい項目は、エリアです。
例えば、「この駅がいい」と特定の駅を基準に検討している場合、その駅を基準とした理由を改めて整理してみましょう。通勤の利便性が理由であれば、同じ沿線でよりお買い得な駅を探すことも一つの手です。生活の利便性や周辺の賑わいが理由であれば、他の沿線も含めて候補を広げることもできます。
アンケートで、探し始めから検討するエリアを変えた方にその理由を聞いたところ、4割近くの方が「価格の高騰」をあげました。
こうした検討において対象となるエリアを変更する際は、資産価値が今後も維持されるエリアであるかどうか、をしっかり確認することも大切です。
そうした点を踏まえて、理想の物件を見つけるための選び方や探し方について、3つの具体的な方法をご紹介します。
【1】条件を整理してから、変えたり広げたりしてみる
まず初めに、自分が家に求める条件を書き出してみてください。
その上で、希望エリアや平米数、間取りなど、さまざまな条件のうち、どの条件は変えることができて、どの条件はゆずれないか、整理してみましょう。
将来的に住み替えを考えるのであれば、資産価値の観点で間違いのないマンション選びが必須です。売れないマンションを買ってしまうと、住み替えたいと思ってもタイミングが思うようにいかず、苦労することになってしまいます。
選ぶ際に気をつけるポイントや、実際に物件の内覧に行く前に整理しておきたい事前準備については、下記の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
>>中古マンション購入でよくある失敗と対策を総まとめ!【保存版】
>>【保存版】中古マンション内覧の注意点を現役営業マンがまとめました!
【2】売り出しや値下がり情報はしっかりキャッチ
中古マンションは、いつどこでどんな物件が売り出されるか、予測が難しいもの。多くの人の希望条件を満たす物件は、争奪戦になりがちで、人気物件には一日で何件もの内覧予定が入ることもめずらしくありません。購入申し込みはスピード勝負なので、いかに情報をキャッチアップできるかが肝です。
そんな時は、ポータルサイトやアプリの機能をフル活用しましょう。希望条件を設定しておけば、合致する物件が売り出されたりお目当の物件が値下がりしたら通知でお知らせしてくれる機能を備えたサービスもあります。隙間時間でも効率的に物件探しを行い、物件との出会いを見逃さない工夫をしましょう。下記の記事でも詳しく説明しています。
>>中古マンションのメリット・デメリットをプロが解説|失敗しない中古マンション購入
【3】信頼できる不動産営業マンを味方に
定価が存在しない中古マンションは、値引き交渉が可能です。相場どおりの価格なのか、値下げの余地があるのか、判断に迷った場合は、不動産営業マンに意見を聞くことも一つです。実績の多い営業マンであれば、多くの取引で磨かれたプロのセンスを持っています。信頼できるプロを探して相談できる関係性を築くのも、より希望にフィットする物件を見つける有効な手段です。
>>プロが教える中古マンション値引き交渉成功の鍵とは?交渉セリフまで徹底解説
ぜひご自身がマンションに求める条件を整理しながら、上手に効率よく理想のマンション購入を叶えてみてください。