
マンション購入には、日常生活の利便性を高めたいという側面とともに、長期的な資産形成という側面もあります。
資産価値を保つマンションを購入すれば、長く住んだ後で購入時と同じぐらいの価格で売却できることもあります。
今回は都内の主要エリア別に資産性の観点で優れているマンションをご紹介します。
監修者:針山昌幸
株式会社Housmart 代表取締役
宅地建物取引士・損害保険募集人資格
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千代田区
プラウドタワー千代田富士見
プラウドタワー千代田富士見は、野村不動産㈱が2009年に分譲した38階建てのタワーマンションです。
JR中央総武線や東京メトロ有楽町線など、5路線が利用できる飯田橋駅の近くに位置しており、アクセスの良さが魅力です。
また、飯田橋駅の周辺には、神楽坂や外堀など都心の喧騒から離れたスポットが点在しているのも魅力の1つです。
商業施設や病院も近くにありますし、マンション内にはゲストルームやビューラウンジなど多彩な共用施設が用意されています。
アクセス、環境、建物、どの面からも非の打ちどころの無い資産価値の高いタワーマンションです。
パークマンション千鳥ヶ淵
千鳥ヶ淵は桜の名所として有名です。
都心部に位置しながらも落ち着いた住環境が魅力であり、宮内庁などが近くにあるので治安の良いエリアです。
パークマンションのブランド名はマンションデベロッパーの大手である三井不動産㈱が都内の一等地で最高級のマンションを建築するときに使用するブランド名です。
最寄駅からは少し離れていますが、豊かな住環境は貴重であり、高い資産価値が続くと期待できます。
東京タイムズタワー
JR山手線や京浜東北線が利用できる秋葉原駅から徒歩5分に位置する40階建てのタワーマンションであり、駅からペデストリアンデッキで直結という利便性の良さが特徴です。
昔は電気街であった秋葉原ですが、2000年代に入ってから駅前の開発が進み、大型の商業施設などが立ち並ぶ便利な街になりました。
共用施設も豊富に揃っており、秋葉原エリアを代表するマンションとして高い資産性が期待できます。
中央区
キャピタルゲートプレイスザタワー
月島や勝どき、晴海などの湾岸エリアには多数のタワーマンションが存在しますが、駅直結のタワーマンションは希少性が高く、高い資産性が期待できます。
特に月島は東京駅から一番近いエリアであり、徒歩や自転車でも東京駅周辺まで至ることができます。
シアタールームやフィットネスルーム、スカイラウンジにゲストルームと多彩な共用施設を備えており、豊かな生活を送ることができるでしょう。
駅の周辺にはもんじゃ屋さんなど昔ながらの下町が残っているのも魅力の1つかもしれません。
THE TOKYO TOWERS(ザトウキョウタワーズ)
2794戸という圧倒的な規模を誇る勝どきエリアの代表的なマンションです。
ヨットの帆をイメージした洗練された外観デザインは遠くからでも一目で見つけられる存在感です。
敷地内にはスーパーが営業しており、共用部には25mプールやフィットネスなど魅力溢れる共用施設が揃います。
月島や銀座、築地など東京の魅力が詰まったエリアも近く、東京を満喫できるマンションです。
東京五輪に向けてBRT(バス高速輸送システム)の整備を進めており、これが開通すると利便性の向上が期待できます。
銀座タワー
2003年に三菱地所株式会社が分譲したタワーマンションです。
日本で一番有名な街と言っても過言ではない銀座の街並みを見下ろす圧倒的な存在感を有しています。
もちろん周辺にはお買物施設が揃っていて困ることはありません。
立地面から高い資産性が期待できますが、唯一ご注意いただきたい点は2053年までの定期借地権であることです。
居住できる期間が決められていますので、購入を検討するときには定期借地権の残期間と購入金額のバランスに気を付けましょう。
港区
パークコート麻布十番ザ・タワー
東京メトロ南北線と都営大江戸線を利用できる麻布十番駅から徒歩5分に位置するタワーマンションです。
分譲は三井不動産レジデンシャル㈱、施工はスーパーゼネコンに数えられる大成建設㈱ですので安心して居住できます。
再開発によって誕生したので、周辺はすっきりとして開放感があります。
麻布十番商店街など魅力的なスポットも多く、高い資産性が期待できるマンションです。
元麻布ヒルズフォレストタワー
マンション名は知らずともこのマンションの外観を見たことのある方は多いでしょう。
2002年の分譲ですので築15年が過ぎ、ヴィンテージマンションとしての地位を確立しつつあります。
地下1階には高級レストラン、地下2階にはワインセラーが用意され、アッパー層から高い支持を受けています。
立地面から外国人への賃貸も期待できるため、今後も高い資産性が維持されると考えられます。
新宿区
富久クロスコンフォートタワー
新宿エリアと言えば西新宿の高層マンション群のイメージが強いですが、こちらのタワーマンションは新宿御苑の近くにあります。
野村不動産や三井不動産レジデンシャルなどの大手マンションデベロッパーが再開発の段階から関わっており高い信頼を寄せることができます。
1230戸というタワーマンションの中でも大規模ですので、キッズルームやゲストルーム、パーティールーム、ラウンジなど数多の共用施設が揃っています。
スーパーもマンションの敷地内にあり、生活利便性は最高クラスです。
セントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿
新宿エリアに強い住友不動産㈱が贈る最高級マンションがこのセントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿です。
鏡貼りのような外観は空の青と樹々の緑を写し、圧倒的な存在感を示しています。
新宿中央公園が目の前にある自然豊かな環境にあり、敷地内にも多数の共用施設が揃っています。
西新宿を代表するマンションとして高い資産性が期待できるでしょう。
ザ・センター東京
山手線の中心部に位置することからその名が付いた38階建てのタワーマンションです。
二重床二重天井、床スラブ320mmなど基本構造がしっかりしていますので、長期に渡って高い資産性が維持できるでしょう。
住戸棟とは別に共用棟が設けられており、キッズルームなど騒音につながりやすい施設も区分されています。
隣には防衛省がありますので、警察官の巡回が多く、治安の良さも魅力の1つです。
渋谷区
青山パークタワー
ターミナル駅である渋谷から徒歩6分という高い利便性を誇るタワーマンションであり、優れたデザインが評価されて2003年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
宮下公園周辺から線路の反対側を見ると圧倒的な存在感が際立っています。
渋谷駅は渋谷キャストや渋谷ストリームなど東急電鉄で総力を結集して再開発を進めており、今後も複数の商業施設がオープンする予定です。
発展著しい渋谷駅の代表的なマンションですので、資産性が高まっていくことも期待できる注目のマンションです。
広尾ガーデンヒルズ

ヴィンテージマンションの代表格がこの広尾ガーデンヒルズです。
1982年に分譲を開始していますので築30年を超えていますが、70000㎡を超えるゆとりの敷地に健やかに育った樹々が経年優化を示しています。
もちろん建物の経年劣化は進んでおり、現在もマンションのようにディスポーザーなどの人気設備は有りませんが、マンションを維持していくための管理組合がしっかりと活動しており、落ち着いて住みやすい環境が維持されています。
唯一無二の条件が揃っているので、資産価値が落ちにくいマンションの代表格でもあります。
パークコート神宮前
国立競技場のデザインも手掛けている建築家隈研吾氏が監修したマンションです。
原宿駅などを徒歩圏で利用できる利便性の良さに加えて、アクアガーデンやフォレストインフォレストなど落ち着きのある共用空間が魅力です。
原宿は時代の最先端を行くショップが続々とオープンしていくエリアですので、街の移り変わりを楽しみながら、日々の生活を送ることができます。
2061年までの定期借地権のマンションですので、購入を検討する際は今後の生活プランと購入金額にご注意を。
文京区
アトラスタワー茗荷谷
文京区の特徴は数多の教育機関が集まっている点です。
茗荷谷駅は筑波大学や御茶ノ水大学、拓殖大学などがあり、その特徴が最も表れているエリアです。
その茗荷谷駅の真横に位置するのがアトラスタワー茗荷谷であり、抜群のアクセスと教育環境の良さが魅力です。
学区の小中学校は、この小中学校に入学させるために学区内への転居を検討する家族がいるほどです。
旭化成ホームズが分譲、鹿島建設が施工ですので、安心して居住することができます。
アトラスタワー小石川
都営大江戸線と都営三田線が利用できる春日駅から徒歩4分、東京メトロ南北線の後楽園駅から徒歩5分という複数路線が手軽にアクセスできる便利な立地が魅力のマンションです。
28階建てで周辺の建物よりも高いため、地域のシンボルタワーのようになっています。
文京区の教育環境の良さと生活利便性の良さを併せ持っているので流通性が高く、高い資産性が期待できます。
コートレジデントタワー
JR中央総武線の水道橋駅から徒歩6分という好立地に位置する21階建てのマンションです。
マンションの南側は眺望を遮る建物が無く、抜群の陽当たりと開放感が得られます。
また、北側には東京ドームシティと後楽園があり、アクティビティとゆったりとした自然環境が得られます。
賃貸運用にも向いている条件であり、結婚や転勤などによってライフスタイルが変化しても対応しやすいマンションです。
江東区
アーバンドックパークシティ豊洲
豊洲エリアを代表するマンションの1つであり、ららぽーと豊洲に隣接している生活利便性の高さが魅力です。
マンションの中にはゲストルームやキッズルーム、パーティールームなど多彩な共用施設があり、保育施設も運営されています。
造船所があった敷地を再開発して誕生した経緯から運河沿いまできれいに整備されており、気持ちの良い緑地が広がっています。
ファミリー層に抜群の人気を誇るタワーマンションです。
Wコンフォートタワーズ
東雲のマンション群「東雲キャナルコート」に位置する総戸数1149戸のツインタワーです。
16.4haの広大な土地を開発した東雲キャナルコートは道路や街路樹が計画的に整備されたきれいな街並みであり、子育て中のファミリー層に人気です。
三菱地所が分譲しているので安心感が高く、天井高や開口部の広さなど基本スペックの高さから長期的に高い資産性が期待できるでしょう。
品川区
品川Vタワー
新幹線が停車する東京屈指のターミナル駅の品川からペデストリアンデッキを通じて直結している希少性の高いマンションです。
雨に濡れずに行き来できるのは嬉しいですね。
2027年にはリニア新幹線の開通が予定されており、JR山手線の新駅である高輪ゲートウェイも待ち遠しいエリアです。
大型複合施設の品川インターシティが隣にあるので生活の利便性が高さが魅力です。
ワールドシティタワーズ
2090戸という日本最大級の規模を誇るマンションです。
2007年にグッドデザイン賞を受賞しており、四方に眺望が開けた開放的な住環境が魅力です。
品川駅までは少し離れていますが、専用のシャトルバスが運行しているので、そこまで気にはならないでしょう。
大手デベロッパーの住友不動産が分譲しており、多数の共用施設を備えています。
JR山手線の新駅である高輪ゲートウェイなどこれからも発展が期待できる品川駅。
ワールドシティタワーズも高い資産性が維持されるでしょう。
ザ・パークタワー東京サウス
JR山手線の五反田駅と大崎駅のおよそ中間に位置するのがザ・パークタワー東京サウスです。
高級ホテルを思わせる重厚感と温かみのある外観が特徴的で2001年にグッドデザイン賞を受賞しました。
周辺は大規模な再開発が行われており、歩道や道路がきれいに整備されています。
最新のタワーマンションほど設備が優れているわけではありませんが、立地環境が良く、外観デザインの良さから将来的にヴィンテージマンションの仲間入りをするかもしれません。
目黒区
ブリリアタワーズ目黒
資産価値が高さに直結する条件がマンションの立地です。
このブリリアタワーズ目黒は複数の鉄道路線が利用できる人気の目黒駅から徒歩1分という抜群の立地にあります。
地上40階建てで総戸数940戸というビッグコミュニティであり、ゲストスイートは高級ホテルのような仕様です。
駅前のアトレを日常利用でき、周辺にはグルメなお店がたくさんあります。
建物は品質の高さに定評のある東京建物が贈るブリリアシリーズですので、今後も高い資産価値が維持されることでしょう。
クロスエアタワー
目黒区大橋エリアの再開発によって誕生した地上42階建てのタワーマンションです。
オレンジのレンガ調の低層階とグレーのスタイリッシュなデザインが融合した外観は周辺を通ると抜群の存在感を放っています。
図書館や区役所機能、空中庭園などを備えたオーパス夢広場と直結しており、マンションの1階にはスーパーライフが営業していますので、生活利便性の高さが抜群です。
都心部への近さと生活環境の良さから高い資産性が期待できるマンションです。
中目黒アトラスタワー
おしゃれな街として有名な中目黒の駅前に聳える45階建てのタワーマンションが中目黒アトラスタワーです。
スーパーゼネコンの鹿島建設などが施工に携わっており、地震の揺れを緩和する免震構造が採用されています。
周辺には高い建物が少ないため、39階にある展望デッキからの眺望は抜群です。
目黒側沿いの桜並木が有名で春には満開の桜を見に多くの見物客が訪れます。
駅近立地という希少性の高さから高い資産性が期待できます。