
みなさん、「ハンギングチェア」というものをご存知でしょうか?ハンギングチェアとは、1点で吊り下げて支える独立型の「揺りかご椅子」です。類似アイテムは2点で支える「ハンモック」。
こちらは聞いたことがある人がほとんどでしょう。両方とも似た家具ではありますが、違いはさまざま。
今回は、そんな「ハンギングチェア」の特徴と魅力をご紹介します!
見出し
ハンギングチェアとは?
「ハンギング=吊り下げている」「チェア=椅子」、つまり「吊り下げられた椅子」という意味の名前を持つデザイニングファニチャーです。誕生初期は、欧米の植民地となっていた南国の豪邸で使われていたと言われています。
本体のフレームには主にスチールやラタン素材が使用されます。スチール素材は強度があり無機質なのが特徴です。ラタンは通気性が良く、肌触りも滑らかなのが特徴で、椅子やソファにも採用されている素材です。日本では「藤」と呼ばれ、夏のシーズン家具として親しまれています。
ハンギングチェアの魅力
そんなハンギングチェアにはたくさんの魅力があるんです。
デザイン性が高い
ハンギングチェアはデンマークのデザイナー「ナナ・ディッツェル」が生み出したと言われています。特徴のある鳥籠のような形状は、インテリアに個性と非日常を演出させます。北欧家具にも分類され、現在のインテリア業界でも注目されているアイテムでもあります。
リラックス効果がある
ハンギングチェアには身体と脳をリラックスさせる効果があると言われています。ハンギングチェアやハンモックはゆったり座って、揺りかごのように揺れるイメージがありますよね。揺りかごの振動は、人間の体にとってもっとも心地いいとされる「1/f ゆらぎ」というリズムが含まれていると言われています。つまり、ハンギングチェアは人間の身体に合った癒しアイテムとも言えるのです。
子供の遊具としても使用可能
ハンギングチェアは激しく揺らしたり、飛び乗ったりなどの乱暴な使い方をすると、ケガや破損の原因になってしまいます。しかし、使い方を間違えなければ子供の遊具としても使用ができます。住宅にあることで、親の目にも入りやすく公園のブランコなどと比べても安全性は高くなります。正しい使い方を心掛けましょう。
出典:http://www.world-display.co.jp/catalog/?id=1322816317-716800&pca=6
具体的なハンギングチェア紹介
ハンギングチェアの特徴
本来は天井から吊り下げて設置するハンギングチェア。しかしそれには大規模な工事が必要になります。そのため木造で天井高が低い日本の住宅では、強度の面などから流行してきませんでした。しかし現代の住宅表現の自由化や、インテリアへの関心の高まりもあり、個性豊かなデザイニングファニチャーとしてフレームから吊り下げる形のハンギングチェアが注目されるようになりました。
値段
上記のスタンダード型は、概ね40,000円前後で販売されています。デザイン性の高いハイクラスは30万円する場合も!︎ハンギングチェアは高級家具でもあるのです。
購入方法
現在ではオンライン購入が主流になっています。ニトリやイケアなどの一般家具小売店では展示しておらず、カタログで取寄せになります。デリケートな家具なので、展示をしている店舗は少ないようです。「実物を見て購入をしたい!」という方は、お近くのインテリアショップに事前確認をしましょう。特に夏のシーズン時は、ディスプレイファニチャーとして展示をしている可能性もありますよ。
ハンギングチェアを取り入れたインテリア例
リビングルームにレイアウト
出典:http://hattorikagu-c-online.com/?pid=92787469
一般的に、ハンギングチェアはリビングに設置されることが多いです。個性も十分発揮されるので、来客時などにも目を惹きます。リビングルームは家族の集いの場でもあります。家族でコミュニケーションをとる時間も増えるかもしれません。
寝室にレイアウト
出典:http://cybertimes.info/column/rigna/
リラックス効果を十分に得たい人は、寝室にコーディネートするのがおすすめです。寝室は住宅の中で1番のプライベート空間。誰にも邪魔されず、ゆっくりと穏やかな時間を過ごすことができます。
庭(ウッドデッキ)にレイアウト
出典:http://www.muratakagu.co.jp/products/detail.php?product_id=201708
室内に設置が難しいという方は、庭またはウッドデッキにコーディネートはいかがでしょうか?屋外での使用は開放感が得られます。天気の良い日なら、最高に心地良い気分を味わえますよ!小さなお子さまのいる家庭でも、屋外設置なら室内の床などにキズが付く心配もありませんのでおすすめです。
ハンギングチェアvsハンモック
ハンギングチェアと比較される商品といえばハンモック。
それぞれの視点から、どちらが優れているのか比べてみましょう。
価格
出典:http://www.sifflus.jp/showroom/sff-04
- ハンギングチェア・・・ 相場価格40,000円前後
- ハンモック・・・ 相場価格10,000円前後
ハンモックの勝ち!
基本、ハンモックは本体と布を使った作りなので、ハンギングチェアと比べると安く購入できます。安いハンモックなら1,000円前後で販売されているので、お財布に優しいハンモックに軍配です。
デザイン性
出典:http://aria-kyoto.jp/ハンギングチェア/
- ハンギングチェア ・・・本体はスチールやラタン素材を。形状は卵型からキューブ型などデザインが豊富
- ハンモック・・・布地の柄、色味で個性を表現
ハンギングチェアの勝ち!
たくさんの素材と形状があるので、コーディネートが幅広く楽しめるハンギングチェアに軍配です。
衛生面
- ハンギングチェア ・・・クッションカバーは商品によって洗濯可能
- ハンモック・・・基本は布地なので、商品によって洗濯可能
勝敗はドロー!
商品にもよりますが、ハンギングチェアのクッションカバーは取り外して洗濯することが可能です。ハンモックも布地なので基本的に洗って使用できます。両者とも清潔に使うことができるのでドローです。
必要スペース
出典:http://www.tenpo-kagu.net/product/p-5848.html
出典:http://www.lasiesta.com/jp/hammock/
- ハンギングチェア・・・約 幅100×奥行115×高さ180(cm)
- ハンモック・・・約 幅180×奥行80×高さ80(cm)
勝敗はドロー!
ハンギングチェアは高さ、ハンモックは幅のスペースが必要になります。立体的な必要スペースは同程度となっており、勝敗はドローです。
組立方法
- ハンギングチェア・・・本体部材の組立が必要。組立時間は大人2人で約20分
- ハンモック ・・・パイプに布地の取り付けが必要。組立時間は大人1人で約5分
ハンモックの勝ち!
大人1人でも組立ができる簡単設計のハンモックに軍配です。
使い心地
- ハンギングチェア ・・・鳥籠(球状)のデザインは安定性が抜群!
- ハンモック・・・布地の張りが甘いと不安定に…
ハンギングチェアの勝ち!
安定性と耐久性に優れたハンギングチェアに軍配です。
まとめ
「ハンギングチェア」の特徴と魅力についてご紹介しました。
インテリアとしてオシャレな空間が演出できて、リラックス効果も抜群!大人から子供まで楽しく使えるハンギングチェアは、生活に豊かさと刺激を与えてくれます。
家のスペースに余裕があるのなら、思いきってインテリアに取り入れてみてはどうですか?