悪質リフォームにひっかからないために、注意すべき点をご紹介!

2017.06.05
悪質リフォームにひっかからないために、注意すべき点をご紹介!
ずさんな工事、想定外の工事費用の請求等、見積もりにはない追加工事など多くのトラブルを巻き起こす悪質リフォーム会社の手口は、年々巧妙になっています。万が一に備え、その特徴や、相談先などを知ってしっかりと対策をしていきましょう。

訪問セールスでよくある手口の紹介

悪質リフォームにも様々な種類がありますが、ここでは訪問セールスでよくある手口をご紹介したいと思います。

挨拶商法

リフォーム会社の営業マンという男性が、自宅を訪問して「近所で塗装工事をやるので挨拶周りにまわっています。お宅の外壁を見たら状態が悪いので声をかけさせてもらいました、」という手口があります。

点検商法

更に、点検商法というものもあります。これは、セールスマンが自宅を訪れ「今外壁の点検にまわっています。勿論料金は発生しません」という商法です。この場合、とりあえず無料だし点検だけしてもらおうと頼むと、営業マンから「外壁に細かいひび割れがあります。このままだと中に水が入り構造部分が腐食してしまいます。早急に修繕しないと、後に数百万円かかりますよ」と言われるようなものがあてはまります。

モニター商法

また、自社の広告モニターになってもらったら、工事費用を安くする、見本工事として通常にはないサービスをお付けします、などと言って売りつけるモニター商法というものもあります。「費用は半額でいい」、「毎月アンケートに答えるとモニター料が貰える」などというセールストークには気を付けましょう。多くの場合は、最初だけモニター料が支払われて後に支払われなくなったり、安くなるどころかむしろ高い料金を請求される事があるので注意が必要です。このように、悪質リフォーム会社には様々な商法がありますので、気を付けなければいけません。

悪質リフォーム業者の特徴

訪問セールスを行なっているリフォーム業者が全て悪いわけではありません。悪徳リフォーム業者には、大きな3つの特徴がありますので、しっかりチェックして対策しましょう。1.言葉巧みに不安をあおってくる 「早急に修繕しないと、後に数百万円かかりますよ」と、大げさな言葉で不安をあおってくることが多いです。また、「屋根瓦がこわれている」など、自分の目ではなかなか確かめにくいところについての損傷を口にすることが多いです。2.無料などの甘い言葉をささやいてくる リフォームには定価がありません。いきなり半額にすると言われたら、最初から2倍以上の値段設定で見積もってきているということです。また無料で点検といっても人件費は掛かっています。なのに無料ということは、その後の仕事を取ることを期待している、ということは知っておきましょう。3.契約を急がせる 様々な言葉で不安を誘発し、考える時間を与えず契約させてしまう。そして契約したら解約のスキを与えずに工事に手を掛けてしまうという手口をとることが多いです。悪質業者はその場で契約してもらわないと困ることが多いので、とにかく早く契約するように言葉巧みに誘導します。以上のような特徴をふまえて、訪問でのセールスを受けたら、その場ですぐに返事をしたり契約をするのは絶対にやめましょう。また、その際に、メモやレコーダー等を用いて業者の発言内容を記録することができるようにしておきましょう。複数の専門家の意見を聞くことも対策としては効果的です。

リフォームトラブルの相談先

どんなに気を付けていても、悪質リフォームに引っかかってしまうことはあるかもしれません。「なんかおかしいな」と感じる。そんな時はすぐに「国民生活センター」や「財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター」などの機関に相談するようにしましょう。この他にも、各地方公共団体にもリフォームにおける相談窓口があります。各自治体のホームページなどで自身の自治体の相談窓口の所在を確認しておくと安心です。

訪問販売はクーリングオフができるが、その手続き方法

訪問販売による自宅での契約の場合は、8日間以内ならクーリングオフできます。ただし、クーリングオフ期間内に工事を着工していた場合は、その手続きが複雑になりますので、期間内に業者に工事を着工させないように気を付けましょう。クーリングオフの手続きは、法律において書面で行う事に決められています。これは、クーリングオフは期間内に発言しなければならない点において、日付の証明が重要である事や、消費者が無条件で契約を解除することができる強力な権利を与えている事から、業者とのトラブルの発生を避ける為に書面による証拠を残す必要があるからです。クーリングオフの手続きをする時には内容証明郵便を使用して行う事をお勧めします。内容証明郵便を出す事で、クーリングオフの意思表示の証拠や、期間内に発信したという日付による証拠を残す事ができるからです。

まとめ

悪質業者の手口や対策、相談先などは理解できたでしょうか?悪質リフォーム業者はその手口を次々に変えている為、被害はなかなか減りませんが一人一人がその対策や手口を知って意識していく事で、予防をする事はできます。もし、契約後に少しでもおかしいな、と感じたら早急に専門機関に相談するなどの対策を取りましょう。
株式会社Housmart
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マンションジャーナル編集部

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