【元イオン銀行担当者が語る】イオン銀行の住宅ローンって実際どうなの?
大人気のイオン銀行住宅ローン。
特に低金利政策後は住宅ローンのお申し込みが激増し、2016年末時点で住宅ローンを中心としたローン残高は1兆4,934億円にまでのぼります。
業界最低水準の金利、店舗の営業時間の長さ、イオン銀行ならではのイオンセレクトクラブなどが大きな支持を集めています。他にはどんな特徴や魅力があるのでしょうか?今回はイオン銀行の住宅ローンの特徴や魅力ついて解説します!
イオン銀行の基本情報
店舗
一部都道府県を除く、日本全国のイオンモール内に135店舗展開しています。
このようなショッピングモールの中にある銀行店舗のことは「インストアブランチ」と呼ばれ、イオン銀行のインストアブランチは基本的に午前9時から午後9時まで営業を行っています。
イオン銀行が運営を行う直営店とイオンクレジットサービスが運営する代理店に分けることができますが、住宅ローンの相談は全店で受け付けています。
金利
金利タイプ
- 変動金利
- 3年固定
- 5年固定
- 10年固定
借入期間
1年~35年現在の金利
2019年6月10日時点での金利は、変動金利0.52%、当初固定金利(10年固定)プランが0.74%となっております。イオン銀行住宅ローンの諸費用
保証料:0円
保証料は無料です。
一部繰上げ手数料:0円
店舗での一部繰上げ返済は50万円以上、インターネットバンキングであれば1万円から無料で返済することができます。早期返済により金利負担額がを抑えることができますので、魅力的なポイントと言えます。
事務手数料:定額型:108,00円(最大優遇金利に+0.2%) 定率型:借入金額の2.16%
事務手数料には2パターン、「定額型」と「定率型」があります。借り換えなどで借入期間が短ければ定額型を、基本的には定率型を選ぶと良いでしょう。
定額型の場合は、0.2%金利が上昇してしまうので、注意が必要です。団体信用生命保険料:0円
基本的に団体信用生命保険料はかかりません。それに加えてガン保障付きであれば金利に+0.1%、8大疾病、ワイド団信であれば+0.3%で加入することができます。
団体信用生命保険
団体信用生命保険は無料で、ガン保障付きが金利に+0.1%、8大疾病とワイド団信が+0.3%となります。ワイド団信とは通常の団信よりも引き受けが緩和されたものになりますので、通常の団信は健康上の問題で加入できなかった(=住宅ローンが組めない)場合にの受け皿的役割を果たします。イオン銀行の特徴
イオンセレクトクラブでお買物がお得に!
イオン銀行で住宅ローンを借り入れ(借入金額1,000万円以上かつ借入期間10年以上)した方には、専用のゴールドカード(クレジットカード)が発行され、住宅ローン借入者だけが加入出来るイオンセレクトクラブに招待されます。ゴールドカードでイオングループの対象店舗(イオン、まいばすけっと、マックスバリュ)でのお買い物した場合、請求時に5%の割引が受けられるというものです。まさにイオン銀行独自の特典であり、流通企業最大手のイオン発のイオン銀行の真骨頂と言える特典でしょう。都心にも数多くある小型スーパーの「まいばすけっと」や、イオンが運営するネットスーパー「おうちでイオン」も対象となっています。毎日の買い物が5%OFFになると、1年では大きな金額になりますね。他にも定期預金の金利優遇などがイオンセレクトクラブの特典には含まれています。
例えば、プラウドタワー東雲キャナルコート、アップルタワー東京キャナルコート、Wコンフォートタワーズなどのイオン近隣のタワーマンションをご購入される場合は、日々のお買い物を考えるとイオン銀行を利用するのはおすすめです。リフォーム資金も住宅ローンに含めることができる!
通常リフォーム資金は住宅ローンとは別途、金利の高いリフォームローンを組む必要があります。一方、イオン銀行では住宅ローンの借り入れにリフォーム資金を含むことが出来ます。これは銀行全体でもほんの数行にしかない特徴。中古住宅を購入してリフォームしようと考えているのであれば、リフォーム資金についても住宅ローンと同じ金利で借り入れすることができるので、大変お得です。
過去に病気があってもワイド団信が利用可能
一般的に、住宅ローンは借入に当たって「団体信用生命保険(団信)」の加入が必須条件となっています。団信とは借主が死亡・状態になった時に、残っている住宅ローン残高が保険により支払われるというものです。団信は保険ですから、健康上の問題で加入できない場合もあります。過去に特定の病気にかかったことがあったり、入院歴や投薬履歴で団信に加入出来ないことがあるのです。
団信に加入できなければ、住宅ローンの借り入れが出来なくなってしまいます。そんな健康上の問題で通常の団信に加入できなかった方のためにあるのが「ワイド団信」。ワイド団信を取り扱っている銀行はそれほどありませんが、イオン銀行では取り扱いがあります。従来の団信よりも引受け条件が緩和されたもので、通常の金利に+0.3%で加入することができます。以前に健康上の問題で団信を断られた経験がある方、団信の審査に心配な点がある方は検討してみてはいかがでしょうか。ちなみにイオン銀行では一般の団は0円で、金利に+0.1%でガン保障を、+0.3%で8疾病の保障を付けることができます。
諸費用まで含めてお借り入れ可能
イオン銀行は、物件の売買契約金額および工事請負契約金額の105%まで借り入れができます。住宅の購入費用には土地建物以外にも、不動産業者への仲介手数料や、契約時の印紙代、抵当権設定に関する司法書士への報酬などがあります。
100%しか借りることが出来なければ諸費用は自己資金で賄うしかありませんが、物件価格の105%を借り入れすれば、諸費用はローンでまかなうことが出来ます。中古マンションの場合、諸経費は物件価格の5~7%が目安ですので、手元に現金を残して置きたい方には大きなメリットです。また、住宅ローン利用者限定ローン(イオンアシストプラン)も用意されており、一般的な無担保ローンよりも低い金利で利用する事も出来ます。
イオン銀行は店舗で親身に対応してくれる
「親しみしみやすく、便利で、わかりやすい」ということを掲げているだけあり、相談のしやすさは間違いなくトップクラス。イオンモールの中でショッピングカートを持って相談できるのはイオン銀行くらいでしょうか?日経新聞社による第13回金融機関ランキングで1位を獲得した理由としても、気軽に立ち寄れるなど「相談しやすい」という理由が多くあげられました。良い意味で銀行感のない銀行です。
イオン銀行の審査基準について
不動産営業マンとしては、
- 事前審査のスピード感がとにかく早く、他に競合のお客様が存在しており、スピード勝負となった場合はイオン銀行は頼れる
- 審査基準は厳しすぎず、甘すぎない
手続きについて
事前審査から本融資実行までは1ヶ月半程みておいた方が良いでしょう。都市銀行などに比べると少し時間がかかります。事前審査は3~7日、本審査は1~2週間程で回答を得られることとなります。ネット専業の銀行と比較すると店舗での対応が可能なので、書類の不備等の心配なくお手続きを行うことができます。イオン銀行の繰り上げ返済&金利変更について
金利変更
金利変更のお手続き(変動金利→固定金利、固定金利期間終了→固定金利特約)の手数料は無料、手続きはインターネットバンキング・店舗・郵送で行うことができます。
固定金利特約は2年、3年、5年、7年、10年から選択可能です。
一部繰上げ返済
一部繰上げ返済はインターネットバンキングであれば1万円から、店舗であれば50万円から手数料無料で返済することができます。
全額繰上げ返済の手数料は一律、税込54,000円です。
イオン銀行をおすすめする方
イオンを日常的に利用する方
イオンを日常的に利用される方には非常にオススメです。イオンセレクトクラブでゴールドカードが発行され毎日のイオンでのお買い物が5%オフになることや、イオンモール内に店舗を構えていて気軽に金利や預金の相談ができるという魅力はイオンユーザーにとって非常に大きな魅力でしょう。インターネットバンキングに抵抗がない方
インターネットバンキングを利用することに抵抗がない方にもオススメです。店舗や郵送のお手続きよりもインターネットバンキングでのお手続きが優遇される場合があります。例えば一部繰上げ返済は店舗・郵送でのお手続きだと50万円からの返済ですが、インターネットバンキングだと1万円からの返済が可能です。また、インターネットバンキングが充実しているため、店舗や郵送でのお手続きよりも手軽にお手続きを行うことができます。勿論、「インターネットバンキングってちょっとこわい。。」という方も大丈夫!そもそも店舗が毎日営業しているという恩恵を受けることができますし、店舗に備えてあるインターネットバンキング用のパソコンでお手続きを行うことも可能です。お仕事がお忙しい方
銀行の営業時間は銀行法により定められており、通常の銀行の窓口は平日15時までとなっていますが、イオン銀行は店舗の大半が土日祝日も21時まで営業行っています。平日の日中に相談に行くのは難しく、平日の夜や土日祝日にしか相談に行けないという方にもオススメです!まとめ
金利が安いという魅力の他にも、流通最大手のイオングループということもあり他の銀行にはない魅力があります。住宅ローンだけでなく、クレジットカード付キャッシュカードのイオンカードセレクトであれば、普通預金金利が通常の銀行の金利の約100倍になるなどの魅力があります。ご検討されている方は、是非一度店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか?マンションジャーナル編集部
「Housmart(ハウスマート)」が、購入や売却に必要な基礎知識・ノウハウ、資産価値の高い中古マンションの物件情報詳細、ディベロッパーや街などの不動産情報をお届けします。