
金利の安さが大きな魅力となって、人気が高い住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローン。
この記事の中では、実際に住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用する上で気をつけたいポイントやスケジュール、メリット・デメリットについても詳しく解説します。
著者:針山昌幸
株式会社Housmart 代表取締役
宅地建物取引士・損害保険募集人資格
『中古マンション 本当にかしこい買い方・選び方』
(Amazonランキング・ベストセラー1位)
目次
金利の安さが最大の魅力
住信SBIネット銀行が提供しているネット専用住宅ローンの最大の魅力は何といっても金利の安さです。通期引下げプランの、実際の金利を見てみましょう。
- 0.457%(2019年7月時点、変動金利 新規借入)
- 1.24%(2019年7月時点、固定金利 20年)
これは数ある住宅ローンの中で最低水準の金利です。
同銀行の金利は特徴として、頭金(自己資金)をどのくらい入れるかによって金利の優遇幅が異なるという点がありました。自己資金を沢山用意出来る人ほど資金計画に余裕があり、銀行にとっても貸し倒れのリスクが少ないため金利が安い、というわけです。
住宅ローン総支払額の比較シミュレーション
それでは住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンと都市銀行の金利の差分が、総支払額にどのくらい影響をもたらすのかシミュレーションしてみましょう。借入条件を下記の様に想定します。
- 物件価格 5,000万円
- 頭金 1,000万円
- 借入金額 4,000万円
- 借入期間 35年間
- 住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンの金利 0.457%(2019年7月)
- 都市銀行の金利(例) 0.625%
実際、どのくらいお得になるのでしょうか。計算結果は下記のようになりました。
- ネット専用住宅ローンの支払総額43,291,645円(金利分3,291,645円)
- 都市銀行の支払総額44,544,561円(金利分4,544,561円)
※上記金額には事務手数料などの諸経費は含まれていません
利息で比べると、35年間の返済期間で1,252,916円の差額となりました。選ぶ住宅ローン一つで、返済金額にこれほど大きな差が付きます。
全疾病保障が無料でついてくる
また住宅ローンの返済で心配なのが「病気で仕事が出来なくなった時に、どうするのか」というリスク。このリスクをカバーするため、各銀行では月々の支払いを保障したり、就業出来ない状態が続いた場合に住宅ローンの残りの金額が支払われるという「8疾病保障」を提供しています。
注意点は、これらの保障をつけるためには金利の上乗せがあるという点。メガバンクなどの都市銀行では8疾病保障をつけると通常+0.3%〜、月々数千円の追加支払いが発生します。
一方、住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンは8疾病保障が金利上乗せ無しの無料で付いてくるプランでした。
これだけでも他行に比べて魅力的な内容ですが、それがなんと6月のサービス内容改定で、どんな病気・ケガでも保障をしてくれる全疾病保障が無料で付いてくるようになりました(精神障害等を除く)。
↑住宅ローンに手厚い保障が無料で付いてくる(同社WEBページより)
病気やケガが原因で働けなくなったら、銀行があなたに代わって住宅ローンの返済をしてくれる同保障。仕事が出来ない状態で12ヵ月を経過すると、住宅ローンの残高が0円になります。
こんな手厚い保障が追加費用無しで入れるとは驚きです。
女性ならガン診断給付金特約も無料!
さらにお申し込みする本人が女性の場合、ガン(悪性新生物)と診断された場合に30万円の診断給付金が支払われます。この特約も女性であれば、金利の上乗せや追加費用無しで加入することが出来ます。
審査基準は厳しいのか?
住宅ローンを利用する上で気になるのが審査基準。住信SBIネット銀行の審査基準は厳しいのでしょうか?
各銀行は審査基準を公表していないので、一概には言えませんが、筆者の実感としては審査基準が特段厳しいということはありません。転職後、半年程度のお客様であっても、前職との連続性があったり、キャリアに一貫性があれば考慮してもらう事が可能です。その場合は、履歴書や職務内容、保有資格などを資料にまとめ、審査書類に同封するようにしましょう。
手続きには時間の余裕を持とう
住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンを利用する上で気をつけたいのがスケジュール管理。WEBページを見ると「新規での借入の場合、住宅ローン申込日から借入希望日まで45日以上日数を空けてください」という注意書きがありますが、事前審査からお引き渡しまで2ヶ月は時間を見ていた方が安全です。少しでも良い物件が見つかれば、事前審査を申し込むようにしましょう。
しっかりとしたスケジュール管理が必須
住宅ローン利用に際しては住信SBIネット銀行の口座が必要。もし口座を持っていない場合は、事前審査申し込みと同時に口座開設の申し込みをする形になります。
事前審査や本審査の申し込み、手続きは WEB上や書類を郵送してやりとりしますが、本審査が通った後も各ステップ毎にスケジュール管理をする必要があります。
費用
住宅ローンを利用する上で必要な費用は下記の通りです。
- 団体信用生命保険の保険料・・・0円
- 全疾病保障の保険料・・・0円
- 保証料・・・0円
- 一部繰上返済・・・手数料0円
- 他行口座からの資金移動・・・手数料0円
- 火災保険・・・建物部分必須
- 事務取扱手数料・・・融資金額の2%と消費税
保証料が無料ですが、事務手数料が2%なのは他のネット住宅ローンと同じ。火災保険の加入が必須になっています。
他の銀行からの資金移動が無料になっていますので、毎月返済用のお金を住信SBIネット銀行の口座に自動で移動させる事が出来ます。
まとめ
住信SBIネット銀行の住宅ローンは金利が安く、全疾病保障が無料で付いて来るなど、メリットの多い住宅ローンと言えます。自分で手続きを進める必要はありますが、しっかりとしたスケジュール管理が出来れば、非常にお勧め出来る銀行だと言えます。まずは事前審査を実施することをお勧めします。
>>住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローン事前審査を見てみる