マンションジャーナル

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仲介手数料無料・半額で中古マンションを売買できるサービスって利用して大丈夫?不動産のプロが解説!

仲介手数料無料・半額で中古マンションを売買できるサービスって利用して大丈夫?不動産のプロが解説!

中古マンションの購入、売却時に諸費用として必要になるのが仲介手数料です。

中古マンションの購入・売却を検討されている方の中で、

「少しでも仲介手数料を安くしたい!」と思われた方は少なくないのではないでしょうか?

また、仲介手数料が安い不動産業者を見つけたけれども、「安いには安いなりの理由があるんじゃない?サービスの質が低そう」などと不安に思われている方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、仲介手数料半額・無料に関する様々なテーマについて不動産業界歴の長い私「針山昌幸」が徹底解説致します。

本記事では、
前半で中古マンションの購入について、
後半でマンション売却についてを述べていますので、
マンション売却をお考えの方はこちらへスキップしてください!

針山昌幸(不動産コンサルタント)

この記事を書いている人:株式会社ハウスマート代表取締役 針山昌幸

一橋大学で経済学を学ぶ。大学卒業後、大手不動産会社で不動産仲介、用地の仕入、住宅の企画など幅広く担当。顧客の利益が無視された不動産業界の慣習や仕組みを変えたいと志す。株式会社ハウスマートを設立し、代表取締役社長に就任。顧客本位の不動産サービスを多数展開している。著書「中古マンション本当にかしこい買い方・選び方」がAmazonランキング・ベストセラー1位(マンションカテゴリー)を獲得。会社経営を執り行う傍ら、テレビや雑誌への出演など、マンション専門家としての活動も行う。

目次

仲介手数料とは

仲介手数料とは

仲介手数料とは、中古マンションの購入や売却を行った際に仲介をしてくれた(物件を紹介し、引き渡しまで担当してくれた)不動産会社に成功報酬として支払う手数料のことです。

法律によって、「物件金額の3%+6万円」が上限額として定められています。

不動産取引のパターン

不動産会社のビジネスモデル

パターン①片手取引

一般的な不動産の売買取引では、

(1)売主側の不動産会社
(2)買主側の不動産会社

がそれぞれおり、

(1)売主側の不動産会社は売主から仲介手数料をもらう
(2)買主側の不動産会社は買主から仲介手数料をもらう

という構造になっています。

片手取引
【図解】不動産売買取引(片手取引)

売主側の不動産会社は売主の、買主側の不動産会社は買主の利益を最大化させるべく動きます。

不動産取引は売主と買主、両方が得をするということはありません。片方の得(高く売れた、安く買えた)はもう片方の損(安価で買えなかった、高額で売れなかった)となりますので、両者それぞれにとって不動産営業マンの役割は重要なのです。

パターン②両手取引

一方、取引によっては(1)売主側の不動産会社と(2)買主側の不動産会社が1つの会社で行われることもあります。

両手仲介
【図解】不動産売買取引(両手取引)

この場合、不動産会社は売主、買主双方から仲介手数料をもらいます。このような取引は「両手取引」と呼ばれ、不動産会社は仲介手数料を通常の2倍(6%)もらうことができます。不動産会社にとっては非常に美味しい取引です。

SUUMOやHOME'Sは不動産取引になるのか?

ちなみにマンションを探す際によく使うSUUMO(スーモ)やHOME'S(ホームズ)はあくまでポータルサイトであり、不動産会社ではありません

SUUMO(スーモ)などの不動産ポータルサイトは、(1)売主側の不動産会社が、SUUMOを運営するリクルートにお金を払って広告を載せているだけなのです。問い合わせをしても、リクルートが相談にのってくれる訳ではなく、広告を掲載している不動産会社の営業マンから電話がかかってくるだけです。

もしあなたが、SUUMO(スーモ)に掲載されている中古マンションを購入した場合、さきほどご説明した「売主、買主双方から仲介手数料をもらえるパターン」になりますので、不動産会社としては嬉しい取引となります。

両手仲介
売却の依頼を受け、「買いたい人」をSUUMOで集客できればこの取引図が成立する

営業マンとしては、他の物件よりもポータルサイトに載せている自社物件をオススメしたいというインセンティブがどうしても働かざるを得ないのが実情です。自分の希望条件とピッタリな物件を購入するためにも、この不動産会社の実情だけは知っておいた方が良いでしょう。

なぜ仲介手数料半額・無料にできる会社があるの?

仲介手数料無料の仲介会社は少ない

ここまで解説してきたように、仲介会社は中古マンションの売買取引を成立させることでお金をもらうわけです。そして、この仲介手数料のみが不動産会社の利益となります。

この儲け部分である仲介手数料を半額・無料にしてしまうと当然売上が悪くなってしまうため、ほとんどの不動産会社は仲介手数料を安くはしません。が、手数料を3%以下に抑えている不動産会社も存在します。

では一体、一部の不動産会社はどのようにして仲介手数料を安くしているのでしょうか?

仲介手数料が安くなるパターン1.自社物件だけを扱っている

自社物件のみを扱うサービス
では、具体的な仲介手数料が安くなるパターンをご紹介しましょう。

まず1つ目が、売主である不動産分譲会社と買主が直接やりとりをするパターンです。売主と直接やりとりをするので、仲介手数料がいらない、という形が稀にあります。新築マンションの販売と同じパターンです。

しかしどの不動産分譲会社も「自社物件」を売りたいのは同じ。不動産仲介会社であれば、どの物件でもいいから顧客の気に入った物件を見つけることができれば「売上」が上がる(仲介手数料が入る)ことになりますが、自社物件をもつ不動産分譲会社の場合、自社物件を売らなければ売上にならないからです。結果として、強引な営業になるケースや、他の物件と比較をさせてくれないなどのケースも見られます。

また仲介会社が間に入らないと、あなたの味方となってくれる人は誰もいない状態になりますので、あなた自身が直接、売主と交渉しなくてはいけません。

トラブルを避けるためにも、また価格交渉や条件交渉、売買契約書条件などの細部の確認をするためにも、不動産仲介会社を間に入れた方が手間もかからず安心です。

仲介手数料が安くなるパターン2.別の名目で手数料を取っている

2つ目は、「事務手数料」など仲介手数料とは別の名目で手数料を取るサービスです。この場合は、厳密には仲介手数料が安くなるとは言い切れません。チラシやWEBページなどに小さい字で「事務手数料がかかります」などと記載されていますので、良くチェックしてみてください。

仲介手数料が安くなるパターン3.サービス内容を少なくしている

不動産会社の仲介手数料以外の収益化

不動産仲介の仕事は多岐に渡ります。「物件のご提案」「ご案内(見学)」「価格交渉・条件交渉」「住宅ローン審査」「物件調査」「売買契約書作成」「売買契約実務」「お引き渡し」など、大きなくくりで見ても、非常に仕事の内容が多いのです。

この仕事内容を少なくしたり、サービス内容を変えることによって仲介手数料を安くする会社もあります。

仲介手数料が安くなるパターン4.業務の効率化やデジタル化で運用コストを抑える

4つめとして挙げられるのが、近年増えてきている「業務の効率化やデジタル化」によって運用費用を抑え、手数料を下げるというパターンです。

前述の話にも繋がりますが、不動産会社は不当に仲介手数料をとっているワケではなく、様々な理由から「それだけもらわないと会社が運用できない」という業界慣習や状況を抱えてしまっているところが大半です。

不動産仲介会社の運用コストには、以下のようなものが含まれます。

  • 人件費(チラシまき、内覧会などの集客、物件の提案、案内、資金計画・諸経費計算・住宅ローン事前審査、価格交渉・条件交渉、物件調査、売買契約書類作成、売買契約書説明、住宅ローン本審査、引渡し時期調整、引渡し、アフターフォロー)
  • 広告費(ポータルサイトへの出稿費や自社サイト運用費、チラシの作成、ポスティング、新聞の折り込みチラシなど)
  • 店舗費用(テナント料など)
  • 車両費用(営業は通常自動車、車両のリース費用や、自動車保険料など)

慣習的要素が多く、業界で働く人にも、お客様にも双方にとってよくない状況になっている不動産業界をITの力で変えよう、という流れがここ近年急速に注目を集めるようになった「不動産テック」というジャンルです。

たとえば、上記の人件費に含まれる「集客」や「物件提案」。不動産会社の営業マンは、自らチラシまきやポスティングをし、「集客」をします。その「集客」を経てようやく獲得できた顧客に対して、一人ひとりに物件を提案。不動産会社だけが使える「レインズ」と呼ばれる情報サイトから新着物件を確認し、日々顧客にメールや電話でアプローチを行います。

不動産会社の営業マンと言っても、全ての物件の特徴を抑えているわけではないので、一般のお客様がSUUMOやHOME'Sによって物件情報を探しているのと同じように、一件一件、どんな物件かを確認し、それぞれ要望の異なるお客様に対して提案をします。これは非常に多くの労力を要します。あまりに作業量が多いので、一人一人に丁寧に提案するほど余力がない・・・という悲劇も起こります。

おまけに、既存のお客様に提案を投げかけつつ、新規のお客様も呼び込まなければなりません。そしてここまでは契約前のステップであり、提案が通らなければここまでの売上はゼロ。こうした状況では、とても仲介手数料を下げるのは不可能です。

そうした「集客」「物件提案」をアプリやサービスで簡単に行えるようにし、そのぶんの浮いたコストで手数料を下げ、他社と差別化して集客する。働き方からビジネスモデルを見直す不動産仲介会社は、少数ながら近年出てきています。

AIを使って物件を提案してくれるアプリ「カウル」もその一例。「物件提案」のプロセスを圧倒的に効率化しこれまで不動産仲介会社にかかっていた負担を削減することで、「手数料半額」を実現しているのです。
※手数料半額プランは、2回目までに無料コンサルタントを受け6回以内に購入契約した方(手数料の最低金額は60万円)が対象。

>>カウルを詳しく見てみる>>

仲介手数料半額・無料の会社は信頼できる?

値引きは違法ではないのか?

値引きは違法?そもそも手数料を割引するのは法律的に問題ないのでしょうか?

実は法律で決まっているのは「不動産仲介会社がもらって良い上限金額」のみ。仲介手数料を無くすことも、そこから金額を下げることも、問題ありません。

なぜ仲介手数料を安くするのか?

仲介手数料 安いあまり知られていませんが、実は世の中には不動産会社は31万社もあり、法人数だけで言ってもコンビニ店舗の6倍もの数があるのです。

また売却依頼を受けた物件は不動産会社同士で情報を共有しなければならないという法律があるため、取り扱っている物件情報に差はなく、差別化が図りにくいという業界構造となっています。
※不動産取引においては、個人から売却の依頼を受けた物件を不動産会社一社で囲い込むことは消費者保護(売主保護)の観点から基本的に禁止されています。不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステム「レインズ」へ売却物件情報を登録させるなどして、どの不動産会社であっても世の中で売りに出ているほとんどの物件を取り扱うことができるようになっています。

そのため、サービス内容ではなく、仲介手数料の割引によって差別化を図ろうとしている会社があるというわけなのです。

仲介手数料を支払うタイミングはいつ?

仲介手数料を支払うタイミング

仲介手数料は契約時と、引渡しの際に半分ずつ払うケースがほとんどです。大手の仲介会社であればあるほど、そのルールが徹底されています。仲介手数料の支払いに、諸経費ローンを使うこともできますが、諸経費ローンの払い込みが行われるのは引き渡し時。売買契約時には間に合いませんので、売買契約時の仲介手数料の支払いは現金で行う必要があります。

関連記事:仲介手数料っていつ払うの?分割払いはできる?

途中から他の不動産会社に乗り換えられるの?

不動産会社の乗り換え

「なんとなく仲介手数料無料の会社がいいけど、途中から不動産会社を変えられるの?」と思われる方もいるのではないでしょうか。

中古マンション購入の流れの中で、購入申込書(買付)を提出した後での不動産会社の変更はご法度です。購入申込書は一度提出すると「売主側の不動産仲介会社」「売主」に届きます。その後に、他の不動産会社経由で購入申込書(買付)を提出すると「なんで同じ買主が2回購入申込をするんだ?本気で購入しようと思っているのか信用できない」と売主が考え、非常に高い確率で取引そのものが破談になってしまいます。

物件を見る前など、購入申込書を提出するまでであれば、不動産会社を途中で変えることは可能です。ただ何回も内覧をした後で不動産会社を変えるのはマナー違反な面もありますので、不動産会社に問い合わせを行う際は、最初から「最終的に利用することになる不動産会社」に問い合わせを行うようにしましょう。

万が一解約になったら仲介手数料はどうなるの?

中古マンション購入は、解約になることがあります。解約の中でも一番多いのが「ローンキャンセル」という、住宅ローンが利用できないことによる解約です。住宅ローンの事前審査が通過したにも関わらず、本審査が通過しない場合は、白紙解約となります。

このケースの場合、買主には責任がありませんので、仲介手数料が返ってきます

一方、買主の都合などで売買契約を解約(解除)する場合は、仲介手数料は返ってきません。手付金を放棄する必要もあり、もし手付金で解除できる期間を越えると違約金(売買代金の10〜20%相当額)を支払う必要がありますので、くれぐれも注意しましょう。

不動産仲介サービス品質のチェックポイント

不動産仲介サービスの品質を見極める視点

仲介不動産会社を利用する場合、サポートがしっかりしている会社を選びたいもの。サービスの良し悪しを見分けるには、どこを見ればいいのでしょうか?

不動産仲介サービスの品質チェックポイント

  1. 不動産ポータルサイトの物件を取り扱っているか
  2. 会社やサービスの口コミ・評判が良いか
  3. スマホアプリがあるかどうか
  4. 値引き交渉はしっかりとしてくれるか
  5. 住宅ローンの相談に乗ってくれるか
  6. WEBサイトの更新は頻繁か

①SUUMOやHOME'S、不動産ポータルサイトの物件を取り扱っているか

SUUMOのホームページ物件購入を考えている人であれば、みなさんスーモやホームズを利用しているのではないでしょうか。「おっ、これいいな」と思った時に、その物件を取り扱っているかどうか、実際に手数料が無料だったり、安いサービスに問い合わせてみましょう。

取り扱っていなければ、いくら手数料が安いといっても問題があります。

またその際の対応スピードなども、サービスの品質を見極める重要なポイントになります。

②会社やサービスの口コミ・評判が良いか

会社の評判実際にその仲介業者のサービスを使ったユーザーの口コミを確認しましょう。いままで過去にトラブルがないか、本当に利用して大丈夫かどうかをチェックする必要があります。評判や実績をチェックすることが大切です。

悪質な業者の場合、国土交通省や都道府県から懲罰を受けている可能性があります。下記のページでは、不動産会社のネガティブ情報をまとめています。

>>>国土交通省ネガティブ情報等検索システムを見てみる

会社のWEBページに社長の顔写真が載っているかどうかも、一つの判断材料になるでしょう。

過去に何らかの問題を起こしたことがある会社、過去にやましいことがある会社の場合、社長の顔を表に出したがらないものです。

実際に住宅の取り扱いに問題がなく、手数料が無料だったとしても事務手数料という名目で手数料を取るというがあるケースもあります。

テレビや新聞などのメディアにどれだけ取り上げられているかも一つの指標になります。

特に大きなメディアになればなるほど「取り上げて大丈夫なサービスか、評判はどうか」というサービス比較や評判、口コミチェックを入念に行っている為、目安とすることが出来ます。

③スマホサイトがあるかどうか

スマホアプリ今ではスマホで不動産探しをする方が、ほとんどになってきました。スマホ用のWEBサイトがある会社であれば、自社システムの構築に力を入れており、サービスの品質が高いことが期待出来ます。

④値引き交渉はしっかりしてくれるか

値引き交渉中古マンション売買の取引において、値引き交渉は大事なポイントです。

中古マンションの購入では、値引き交渉を行うことができます。

家電などの購入と違い、数十万円以上の値引きが狙えるのが、不動産取引の醍醐味です。

特に端数の50~90万円は値引き交渉出来るケースが多く、是非とも狙って行きたいところです。モノによっては数百万値引きできるケースもあります。

値引き交渉を成功させ、相場よりも安い金額で購入することが出来れば仲介手数料の割引などすぐに吹き飛んでしまうインパクトがあります。

不動産会社の中には、無理な手数料無料、割引を打ち出すばかりで、顧客のサポートに力を入れいれていない会社もあります。価格交渉力がどの程度あるかも、不動産会社選定のポイントです。

もちろんマンションによっては、最初から相場に比べ安い物件もありますので、なんでもかんでも、値引きが出来を持ちかけるのがベストではありません。場合によっては、満額でも早急に抑えた方が良い中古マンションもあるのです。

また現在の価格だけでなく、将来的な価値も中古マンションでは重要です。マンションを買った後に、マンション価格が大きく下落してしまう事は避けたいですよね。相場情報を的確に提供してくれるかどうかも、重要なポイントと言えるでしょう。

⑤住宅ローンの相談に乗ってくれるか

住宅ローン中古マンションを購入する場合、ほとんどの方が住宅ローンを利用するでしょう。

この時、あなたの状況に合わせ、ベストな住宅ローンをお勧めしてくれるかどうかも確認してください。

住宅ローンの選定には中古マンションの築年数や広さ、あなたの年収や勤続年数、将来のライフプランや金利情勢など様々な要素を考える必要があります。

住宅ローンの支払いは長期に渡るため、わずかな金利差が、最終的には大きな支払額の違いに繋がります。

住宅ローンを正しくお勧めしてくれる不動産会社こそ不動産のプロと言えます。

関連記事:仲介手数料って高くない?不動産会社って何してるの?

⑥WEBサイトの更新は頻繁か

webサイトの更新

不動産会社の中にはWEBサイトの情報更新が遅い会社もあります。とうの昔に売れた物件がずっとサイトに掲載され続けているのです。

このような会社は内部のオペレーションのレベルが低く、会社のリソースが不十分であると言えます。

逆にサイトの更新が頻繁に行われており、新機能の開発などがあるサービスは顧客満足の向上に熱心であると言えます。

広告費はたくさんかけて集客力はあっても、サイトに載っている情報自体が古い場合は要注意です。

マンション売却の仲介手数料無料ってあり?

売買交渉中古マンションを売却する場合は、仲介手数料を無料にすることはできるのでしょうか?

相場は購入と同じ

中古マンションを売却する場合、大手不動産会社や地元の不動産会社も、ほとんどの会社が購入手数料と同じ3%+6万円+消費税という料率で仲介手数料がかかります。つまり不動産を買い替えするときは、購入で3%、売却で3%、計6%という手数料がかかることになります。

売却手数料無料のワケ

仲介手数料無料のからくり売却の仲介手数料無料をうたうサービスは非常に数は少ないものの、存在します。ただ、仲介手数料とは別に「事務手数料」がかかるケースがほとんどです。

それらのサービスは、自社の買主にのみ物件を紹介し、買主から手数料をもらうビジネスモデルになっています。不動産流通機構が運営している情報システム「レインズ」への登録を行わず、他の不動産仲介会社と協力をしないのです。

売却にはリミットがある

売却内覧会中古マンション売却においては、なんらかの事情があって販売をされるケースがほとんどです。

例えば「新築マンションを購入したので、今住んでいる中古マンションを売却しなければいけない」「実家に戻ることになったので、売る必要がある」「相続した物件を売却する」など、売りたいタイムリミットが決まっています。

このような場合、いつまでたっても物件が売れないことは大きな不利益になります。特に買い替えの場合、新しい住居とまだ売れない住居、両方の住宅ローンを支払わなくてはいけないという罠にはまってしまう可能性も・・・

こうなると売り急ぐあまり、買主の大幅な値引き依頼を受けざるを得ず、大きな損をしてしまうことになります。

売却の仲介手数料無料は本当に有益なのか

売却の仲介手数料無料は、購入の仲介手数料無料サービスの逆バージョンと言うこともできますが、「売却にはタイムリミットがある」というところが、何よりも違います。

しっかりとした売却活動ができなければ売値を必要以上に下げることになり、本末転倒です。

どの不動産会社でも中古マンション購入希望者に対して紹介できる物件数に違いはありません。が、中古マンション購入を検討している顧客を持っている数はそれぞれの会社によって全く違います

1つの不動産仲介会社が購入検討者を30人持っているとすれば、1,000社の不動産仲介会社が集まれば30人×1000社=3万人の顧客がいることになります。レインズに登録をしないということは、この3万人の見込み顧客を全て捨てることをも意味します。

不動産は消費財などの一般商品と異なり、大量の顧客に同じ物を売るわけではありません。

たった1人だけ、あなたのマンションを気に入ってくれる人を見つければいいのです。言うなれば、大量の砂の中から、あなたの物件を買ってくれるダイヤモンドのような顧客を見つける作業です。

仲介手数料無料の売却サービスを利用し、他社の顧客にあなたの物件を知ってもらうことができないリスクを取るのはあまりにも危険だといえるでしょう。

新築マンションの仲介手数料無料はあり?

新築マンションのイメージ

新築マンション購入はそもそも仲介手数料がかかりません。最初から物件価格に手数料が含まれているため、表面上は手数料がかからない様に見えます。

新築マンションを購入するメリットとしては、手数料部分までマンション価格に含まれているため、住宅ローンが借りやすいということです。

ちなみに販売会社へは、ディベロッパーから仲介手数料が支払われています。

新築一戸建ての仲介手数料無料はあり?

戸建て購入の仲介手数料

戸建を購入する場合も、通常、仲介手数料は物件金額の3%+6万円+消費税がかかります。

この仲介手数料の相場は、マンションも戸建も変わりません。

中古戸建の仲介手数料

中古戸建を夫婦で購入

中古戸建を購入する場合の手数料はどうでしょうか。

中古戸建を購入する場合の仲介手数料も、中古マンションのパターンと全く同じになります。

不動産仲介会社の品質チェックの仕方は中古マンションの場合と全く同じ。

単に仲介手数料が安いというだけではなく、サービス品質が高く、信頼出来る営業マンから家を購入するようにしましょう。

賃貸の仲介手数料無料サービス

賃貸の仲介手数料無料

売買の仲介手数料について、ここまでご説明してきました。ちなみに賃貸を仲介手数料無料にしてくれるサービスはあるのでしょうか?参考にお知らせします。

賃貸の仲介手数料の相場

賃貸の仲介手数料相場は家賃の1ヶ月分と言われます。

賃貸を借りる際には、仲介手数料の他に敷金、礼金、火災保険料なども支払う必要があるため、出費額を事前に把握しておく必要があります。

賃貸の儲けの仕組み

賃貸の仕組み賃貸では通常、

(1)大家とやりとりをし、物件を管理する管理会社
(2)賃貸を借りる顧客(借主)を管理会社に紹介する会社

という2つの不動産会社が存在し、仲介手数料は(2)賃貸を借りる顧客を管理会社に紹介する会社に支払います。つまり

(1)大家とやりとりをし、物件を管理する管理会社は、大家から仲介手数料(家賃1ヶ月分)をもらう
(2)賃貸を借りる顧客(借主)を管理会社に紹介する会社は、借主から仲介手数料を(家賃1ヶ月分)もらう

という構造になっているのです。

賃貸を借りる部屋によっては(1)大家とやりとりをし、物件を管理する管理会社と(2)賃貸を借りる顧客を管理会社に紹介する会社が同じ不動産会社のケースもあります。

この場合、不動産会社からすると、(1)大家からの仲介手数料と(2)賃貸を借りる顧客からの仲介手数料の2倍が手に入ることになり、非常に美味しい取引となります。

広告費先ほど、賃貸の仲介手数料は、大家と借主がそれぞれ不動産会社に支払うとお伝えしましたが、実はこれとは別にAD(広告費)が存在するケースもあります。

その場合、仲介手数料は下記のようになります。

(1)大家とやりとりをし、物件を管理する管理会社は、大家から仲介手数料(家賃1ヶ月分)をもらう
(2)賃貸を借りる顧客(借主)を管理会社に紹介する会社は、借主から仲介手数料を(家賃1ヶ月分)もらい、別途大家から直接広告費(家賃1〜3ヶ月分)をもらう

このようなAD(広告費)が出る場合、(2)賃貸を借りる顧客を管理会社に紹介する会社からすると、普通の仲介手数料の2倍どころか、3〜4倍の仲介手数料を得ることもできるので、最高に美味しい取引となります。

AD(広告費)物件の注意点

AD(広告費)が出る物件の場合、よくあるのが「そもそもの条件が悪い部屋」であるというケースです。

なぜ大家が、管理会社に支払う仲介手数料以外にAD(広告費)というボーナスを支払うかというと、単純に「なかなか借り手が見つからないから」に他なりません。

そしてそのような部屋は、周辺の部屋に比べて、築年数や立地条件、家賃相場などの条件が他の部屋より悪いケースがあるのです。

あまり良くない部屋にも関わらず、不動産会社の営業マンがやたらと勧めてくる部屋があった場合、AD物件のケースがありますので注意が必要です。

まとめ

仲介手数料無料のからくりまとめ

仲介手数料無料の不動産仲介サービス、いかがでしたでしょうか?

不動産取引は人生の一大事。目先の仲介手数料に囚われるよりも「相場をしっかり踏まえて、不動産選定を行う」「値引き交渉をしてもらう」「レベルの高い営業マン・不動産会社を選ぶ」「その不動産会社独自のサービスを確認する」といったポイントが重要です。

相場を踏まえずに中古マンションを購入すると、仲介手数料が安くなった分よりも、トータルコストとして圧倒的に高くなってしまいます。相場よりも高い金額で売りに出ている物件の場合、値引き交渉をしてもらうことも必須です。

また中古マンションは買って終わりではなく、将来売却する際の価格も重要です。中古マンションを購入した際に、将来の価格はどうなるのか、本当に買って良い物件なのかを教えてくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。

カウル「手数料半額プラン」のご案内

カウルは、おはよう日本や日経新聞で紹介された実績を持つ中古マンション購入アプリです。

カウルの手数料半額プランを適用なら

お部屋を6000万円で購入する場合、通常は6000万×3%+6万 = 186万円(税別)となるところ、

6000万×1.5%+3万 = 93万円(税別)となります。

基本的に仲介手数料は現金で用意する必要があるので、お得な中古マンション購入が可能となります。

>>>カウルの仲介手数料半額プランを適用して中古マンションを購入する

(最終更新:2020年2月21日)

著者について

(株)Housmart(ハウスマート)代表取締役針山 昌幸
一橋大学で経済学を学ぶ。大学卒業後、大手不動産会社で不動産仲介、用地の仕入、住宅の企画など幅広く担当。
2011年、楽天株式会社に入社。大手企業に対し、最新のマーケティング・ビックデータ・インターネットビジネスのノウハウを元にコンサルティングを行う。
2014年9月株式会社Housmartを設立し、代表取締役社長に就任。不動産×ITサービスを数多く開発・運営する。
著書「中古マンション本当にかしこい買い方・選び方」がAmazonランキング・ベストセラー1位(マンションカテゴリー)を獲得。Housmartの経営を執り行う傍ら、テレビや雑誌への出演など、マンション専門家としての活動も行う。

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