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【元リフォーム屋さんが教える】知らないと損する畳の知識とは?

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【元リフォーム屋さんが教える】知らないと損する畳の知識とは?

靴を脱いで生活する日本独特の文化から生まれた、畳のお部屋。

フローリング床が一般的になったマンションでも、和室のある間取りには根強い人気があります。

外国人にもファンが増えている畳ですが、日本人であるにも関わらず畳について知らないことがたくさんあります

元リフォーム屋としてぜひみなさんに知っていただきたい、いろいろな畳をご紹介しましょう。

>>マンションを買うなら知らないと損するサービスとは?

1.「琉球畳=おしゃれな畳」は間違い!?

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そもそも琉球畳とは?

和室のリフォームを行うと、多くのお客様から「琉球畳にして欲しい」というご要望を頂きます。

このときイメージされているのはおそらく、新築マンションのモデルルームで必ず目にする正方形のフチなし畳でしょう。

畳の目を縦横に配置すると美しい市松模様が浮かび上がり、おしゃれな雰囲気に仕上がります。

このような和室のまねをしようと思いマンションの営業マンに畳の種類を尋ねると、たいてい「琉球畳です」と答えが返ってきます。

しかし本来の琉球畳とは、畳表面のイグサに七島藺(しちとうい・しっとうい)という種類のイグサを使用したものを指します。

この琉球畳の畳表は、目が粗くゴツゴツとした質感が特徴です。

それはそれで味のある風合いなのですが、価格に見合った高級感を期待していると「あれ?」という反応になります。

いま琉球畳と呼ばれている畳の正体とは?

いま琉球畳と呼ばれているもののほとんどは、目積という畳表を使用しています。

目積表は通常の畳表より目が細かく、フチなしの加工もしやすいのが特徴です。

見た目が上品な印象で手触りもなめらかな畳が仕上がります。

琉球畳を依頼する場合は、半畳フチなしの畳で、畳表は目積で良いと伝えていただけると、畳店も助かります。

昔ながらの頑固な畳職人さんに琉球畳とだけ伝えると、イメージと違ったものが納品されるかもしれませんので、ご注意を。

畳表の種類で値段が変わる

琉球畳、目積畳の例を挙げましたが、畳表には他にもたくさんの種類があります。

イグサの種類や、イグサを織り込むたて糸が綿か麻か、その糸の数、生産地(国産か中国・韓国産か)によって、畳の値段が変わります。

海外産のものは国産に比べて安価なので、新築マンションの標準品として多く使われています。

高級畳表としては琉球畳、目積畳の他に竜髭畳がありますが、主に床の間に使用され一般的な和室にはほとんど使用されません。

最近注目されているのは、イグサを使わない畳表です。

「化学表」と呼ばれるこの新しい畳について、次で詳しくご紹介しましょう。

2.新しい畳表の素材「和紙畳」

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イグサを使わない畳表が登場

リフォームの現場でお客様に良くおすすめしているのが、イグサを使わない畳です。

中でも和紙に樹脂をコーティングした「和紙畳」は、ポリプロピレンなどの他の化学表よりも自然な風合いに近い特徴があります。

マンションでリフォームを検討されるお客様のお部屋では、畳表が日焼けや毛羽立ちでぼろぼろになっているのが普通です。

開放的な日本家屋の一戸建てと違い、共用廊下やエレベータのあるマンションで頻繁に表替えを行うのは難しいですよね。

そこでイグサに比べて耐久性が高く、色あせしにくい和紙畳をおすすめしています。

天然畳表の特徴であるイグサの香りこそ感じられませんが、さまざまな面で床材として優秀な素材です。

加工もしやすいので、人気の琉球畳のように作ることも可能です。

価格も決して安くないので、天然じゃない=安物の畳という考えは持たないほうが良いかもしれません。

小さなお子さんやペットのいるご家庭におすすめ!

和紙畳は特に小さなお子さんやペットのいるご家庭におすすめです。

表面が丈夫なので、ペットの爪で引っかいたりおもちゃで激しく遊んだりしても毛羽立ちやキズが少なくてすみます。

樹脂コーティングの効果で撥水性が高く、うっかり飲み物をこぼしてしまっても拭くだけできれいになります。

イグサに比べてカビや害虫が発生しにくく、まだ歩く前の赤ちゃんや小さなペットがいても安心です。

カラーバリエーションが豊富でコーディネートしやすい!

インテリアに合わせて好きな色のカラー畳を選べることも、和紙畳をおすすめする理由の1つです。

フローリング色と合わせたカラー畳を使えば、広く統一感のあるお部屋づくりが可能です。

緑や黄色といった伝統的な畳の色と違って、洋風のインテリアに合わせやすいのがうれしいですね。

オレンジを使った思いっきりアジアンテイストのコーディネート、ブラックで引き締めたモダンリビングも素敵です。

イグサの畳でもカラー畳と呼ばれるものはありますが、発色の良さやバリエーションの広さは和紙畳に軍配が上がります。

イグサはすぐに日焼けして黄色くなってしまいますが、和紙畳は色あせが少ないなので美しい色合いを長く楽しむことができます。

3.マンションで使われる「薄畳」

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バリアフリーに適した薄い畳

現在、マンションの和室の多くに薄畳と呼ばれる厚さ1530mm程度の畳が使われています。

伝統的な日本家屋で使用される畳は55mm程度の厚さがあるので、リフォームで初めて畳を上げてその薄さにびっくりするお客様もいらっしゃいます。

マンションで薄畳が使用されるのは、フローリング床との段差を極力少なくすることが主な狙いです。

室内の段差を減らすバリアフリー設計が一般的になるにつれて、薄畳も広く普及していきました。

薄さと丈夫さを追求するために、芯材(畳床)にはスタイロフォームなどの新しい素材が使用されています。

「本畳床」と「建材床」の違い

従来の55mm厚の畳は本畳床といい、畳床に稲ワラを使用するのが一般的でした。

一方、畳床に稲ワラを使用せず、新し素材(新建材)を用いた畳を建材床といいます。

芯材にはスタイロフォームを使用することが多いので、単にスタイロ畳と呼ぶこともあります。

本畳床は調湿性、断熱性、吸音性、適度な弾力性といった畳が持つ本来の性能が高いことがメリットですが、天然素材ゆえに品質にばらつきがあり、非常に重く施工しにくいというデメリットがあります。

どれくらい重いかというと、プロの職人でも1枚の畳を2人がかりで運んでいます。人件費は2倍かかりますね。

建材床は畳としての性能は本畳床に劣りますが、薄畳に加工しやすい、軽くて施工しやすい、価格が安いといった美点があり現代住宅に適した畳であると言えます。

技術開発が進んだ昨今では素材の性能向上も目覚ましく、建材床の性能もどんどん本畳床に近づいています。

薄畳は表替えを断られることも

マンションで使用される薄畳で気を付けたいのは、畳店によっては表替えを断られる場合があることです。

薄い畳床に畳表を張るのはある程度の技術力が必要で、使用する機材も従来の畳厚を想定しているものがほとんどだからです。

しかしこの傾向も変わりつつあり、ここ数年で薄畳の表替えができる畳店がずいぶん増えました。

もしマンションにお住まいで畳の表替えを検討しているなら、まずご自宅の畳の厚さを確認してください。

そして使用されているのが薄畳だった場合、問い合わせの際にその旨をあらかじめ伝えていただければと思います。

まとめ

ひと口に畳といっても、畳表の種類、畳床の素材や厚さ、畳フチがあるかなどのデザインによってさまざまな種類があります。

和紙畳など新しい素材の畳はカラーバリエーションも豊富で、従来の和室のイメージを超えた演出が可能です。

新しい畳の登場で、都会のマンションにも違和感のないおしゃれな和室がコーディネートできるようになりました。

現在和室のないお部屋でも、リフォームで新しく和室を作ることができます。

日本の伝統文化が見直されている今日この頃、もう一度畳の良さを確かめてみませんか?

eye catch photo by http://tagle.jp/house/swh00000220010

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