マンションジャーナル

マンションジャーナル

耐震構造、制震構造、免震構造それぞれの違いをご存じですか?

マンションジャーナル最新記事

More
耐震構造、制震構造、免震構造それぞれの違いをご存じですか?

日本は地震大国であり、マンションを購入するときに地震の事を考えない人はまずいないと思います。

たとえば、政府の地震調査委員会が発表している最新(2016年版)の数字では、東京都において30年以内に震度6以上の地震に見舞われる可能性は47%。

この数字をみても、いまやマンション探しにおいて地震への備えは必須だと言えるでしょう。

マンションは一戸建と比較して地震に強いという事は比較的よく知られていますし、地震を考えたときにマンションを選ぶというのも一つの見識だと思います。
ところで、一口に「地震に強い」と言っても、その中に「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3種類があるのをご存じでしょうか?

それって言葉の違いだけで内容は一緒なんじゃないの?と思っている方がいるかもしれませんが、実はそれぞれの意味には違いがあるのです。

今回は、東京でマンション選びをする際にぜひ知っておきたい「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の違いについてご説明します。

>>マンションを買うなら知らないと損するサービスとは?

耐震構造とは?

7f83dc35eb93d7c6846109d54c730b46_s

耐震構造とは、まさに読んで字のごとく「地震に耐える構造」をしている建物の事を指します。
そして、現在、日本で新しく建てられている建物は、建築基準法により「耐震構造」である事が義務付けられています。
つまり日本で建てられている建物は基本的にすべて「耐震構造」になっているのです。

 

 

耐震構造の基本的な考え方は、柱や壁等の基本的構造を十分丈夫にして大きな地震がきても耐えられるだけの強度をもたせる事にあります。
実際に日本のマンションは想定されている震度6程度の地震では大きな被害が出ないように十分に余裕を持たせて設計施工されています。

 

 

ただし、地震に耐えると言っても、耐震構造の場合はただ丈夫で地震にそのまま耐えるだけの構造であるため、地面の揺れと同じだけ建物が揺れる事になりますし、背の高いマンションであれば上層階ほど揺れが激しくなる事もあります。
(箸やボールペンを垂直に立てて揺らすと上が大きく揺れる事は簡単に確認できると思います)
そうなると建物自体が地震に耐えられても、中にいる人には地震の揺れがそのまま、あるいはそれ以上に大きく伝わる場合もあるため、必ずしも安全とは言えない場合もあるのです。

 

 

また大きな地震により強度が落ちてしまうため、たとえば先日の熊本地震のように大きな揺れが繰り返しやってくるような場合にはどうしても建物の強度が徐々に落ちてしまいます。

制震構造とは?

制震構造とは、比較的新しい技術で、建物の柱や壁に地震の揺れを吸収する制震装置を設ける事で建物への地震の揺れを押さえる構造の事です。

 

耐震構造が地震の揺れを内部にそのまま伝えるのに対し、制震構造であれば内部の揺れは地震本体よりも小さくなるのが一般的です。
特に背の高い建物に有効であり、タワー型のマンションなどでは、制震構造であるかどうかで上層階の揺れが大きく変わってきます。
とはいえ、あくまでも地震の揺れを弱めているだけですから、後で述べる免震構造と比べると地震の揺れはある程度室内にも伝わる事になります。

 

また制震構造は建物の主要部分の揺れを吸収するため、建物の損傷が発生しづらくなります。
結果として耐震構造と比較して繰り返される地震にも比較的強くなります。

免震構造とは?

免震構造とは、そもそも地震の振動を建物に伝えないようにするものです。
一般の建築物は地面に直接建てますが、免震構造の場合、免震装置により建物自体を地面から離す事で、そもそも地震の揺れを建物に与えないような構造になっています。

その基本原理は簡単です。
ホームセンターなどに行くと洗濯機の下に敷くための防振ゴムが売られていますよね。
それを洗濯機の下に敷く事で洗濯機からの振動が床に伝わりづらくなりその騒音と振動を抑えるというものですが、免震構造は基本的にはそれと同じ構造をしています。
揺れる側が洗濯機ではなく床の方になる点は逆ですが、ゴムなどにより物体を浮かす事で、中間のゴムがその振動を吸収してくれるわけです。
もちろん免震構造の場合、そこで使われているのは単純なゴムではなく、建物用の高度な免震用ゴムと金属を積層にして、十分な強度と振動への備えをもたせています。

 

免震構造の場合は、そもそも建物がいわゆるショックアブソーバー的なもので地面から離されているため、大きな地震のときでも建物自体はあまり大きく揺れません。
振動の6割〜8割を免震装置が吸収してしまうからです。
大きく揺れないという事は室内にいても比較的安全ですし、建物も破損しないため繰り返しやってくるような地震に対しても安心できます。

 

こう書くと、地震の対策としては理想的なものに思えますが、免震構造には大きな欠点があります。
免震構造は巨大な建物を丸ごと支える構造になるため非常に大がかりであり膨大なコストがかかってしまうのです。

 

そのため一般に分譲されているマンションに採用するのは費用的になかなか難しく、免震構造を採用したマンションはまだあまり多くありません。
しかし特にタワー型マンションなどには免震構造を謳ったものも存在するため、地震対策という意味では多少高価であってもそれらのマンションを選ぶのは一つの見識だと言えます。

 

また免震構造は、その構造上地震には強くても地震以外の天災である台風や津波に弱いのではないかという可能性が指摘されています。

【永久保存】殿堂入り人気記事

Return Top