マンションジャーナル

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【大人気!】ポケモンGOから考える住宅購入

【大人気!】ポケモンGOから考える住宅購入

7月22日にリリースされてから日本でも大きな話題になっている「ポケモンGO」。

これを読まれている方の中にもダウンロードして遊んでいる方もいるかと思います。

何しろ、日本でリリースされて3日でダウンロード数は1000万を超え、世界全体で見ればそのアクティブユーザー数がTwitterを超えたという事ですから、まさに爆発的とも言える人気。

ここまで社会現象になったスマホゲームは初めてであり、連日ポケモンGOに関するいろいろな報道が行われています。

さて、このポケモンGOですが、実際に自分でプレーしてみると不動産購入を考える上でいくつかの発見がありました。

先行してリリースされている海外の事例も踏まえて、今回はポケモンGOから不動産購入について考えてみたいと思います。

ポケモンGOとは?

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ゲームをご存じない方のために先にポケモンGOがどういうゲームなのかを説明すると、実は非常にシンプルな内容で、スマホを持って街中を歩き回りそこに出現するポケモンを捕まえるというただそれだけのゲームです。

しかし、何しろ非常に多くの人がポケモンを探して急に街中を歩き回る事になったため、それに伴ういろいろなニュースが報道されています。

大阪市北区の扇町公園。学生風の男性が興奮気味に声を上げた。薄暗い園内では、電池切れに備えて予備のバッテリーを取り付けたスマホの画面を、多数の若者が食い入るように見つめていた。同公園は出現率が低いポケモン・ピカチュウが入手しやすいスポットとされ、ファンの間では「ピカチュウの巣」と呼ばれる。ゲームの配信以来、昼夜を問わず祭りのようなにぎわいを見せている。

ーYAHOOニュース『ポケモンGO 深夜の公園に人人人!「ピカチュウの巣」路駐やゴミ問題も…』ー 

さて、このポケモンGOには「ポケストップ」というものが存在しています。

これは例えば野外オリエンテーリングにおけるチェックポイントのようなもので、全国各地に設置されているものです。

現実世界でのモニュメントや公園、人気スポットなどがポケストップに指定されていて、プレイヤーは街を歩き回りながらポケストップに立ち寄り、ゲームを進める上で必要なアイテムを補給するようになっています。

ところで、このポケストップ、どのようにして登録されたものかご存じでしょうか?

実はポケモンGOというゲームは、先行して配信された位置情報ゲームの「Ingress」をもとに作られたゲームであり、「Ingress」でポータルと呼ばれていたものをもとにポケストップが設置されているのです。

 

では「Ingress」のポータルはどのようにして設置されたかというと…プレイヤーが実際に街を歩いて「ここを登録したい」と思った場所をメーカーに申請し、審査を経て登録されているのです。

 

審査と言ってもアメリカの会社が世界中から毎日大量に届く情報を審査するわけですからかなり適当で、よほど変な申請をしなければだいたいは登録されました。

 

要するにプレイヤーが個人で勝手に登録しているものであり、それをもとにしたポケモンGOのポケストップも同様に「ユーザーが個人で適当に登録したもの」なのです。

日本で22日に配信が始まったスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」の中で、アイテム(道具)が手に入る「ポケストップ」の一つに指定された自民党本部(東京都千代田区永田町)が「永遠の与党」と表示されることが分かった。

ー毎日新聞 『ポケモンGO 自民党は「永遠の与党」? 画面に文字表示』ー

たとえばポケモンGOのリリース直後に、ポケストップとして登録されている自民党本部に「永遠の与党」と書かれていたというニュースもありましたが、
これにも深い意味はなく、たまたまそこを登録したプレイヤーが冗談なのか本気なのか適当に説明文を書いたから起きている事にすぎません。

実際にポケモンGOを持って街を歩くと、小さな公園にあるちょっと変わったすべり台や、誰も知らないような小さなお地蔵さまなど本当にいろいろなものがポケストップとして登録されている事がわかり驚きます。

また、京都にはポケストップが特に多くこれは任天堂の本社が京都にあるからだ、などと変なデマが広まった事もありましたが、もちろんこれは任天堂は全く関係なく、京都にはプレイヤーが登録したくなるような遺跡や名所が街中に沢山存在しているというだけの事にすぎません。

このようにゲーム中で重要なチェックポイントであるポケストップは、実際にユーザーが街を歩きまわって登録したものだ、という事をまずご理解ください。

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ポケストップの数が意味するもの

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さて、ポケモンGOの問題として都会と田舎の格差が問題になっています。

日本中が待ちに待った『ポケモンGO』の配信が始まった。さっそくダウンロードし、プレイした人も多いことだろう。すでに有力情報は拡散しており、新宿御苑が “ピカチュウの森” となっているなど、大盛り上がりを見せている。……ところが! どうやらそれは都会だけだったようだ。というのも、田舎では田んぼはあっても、肝心のモンスターが出てこない上、アイテムがもらえる「ポケスポット」さえも見当たらないからである!!

ーロケットニュース『【悲報】田舎でやる『ポケモンGO』が辛すぎる』ー

田舎ではポケモンがほとんど出現しないのでゲームを遊べないという問題が起きているのですが、都会の騒ぎを知っていれば嘘のような話です。
バーチャルなゲームなんだから都会も田舎も関係ないのでは?と思うところですが、実はポケモンGOでは捕まえるためのポケモンが先のポケストップの近くに出現するようになっています。

しかし田舎にはポケストップ自体がほとんど存在しないため、当然ポケモンも出現せず、そのためゲームにならないのです。

では、なぜ田舎ではポケストップが少ないのか?それは先のポケストップがどのように設置されたかの理由を知っていれば簡単にわかります。

そうです、田舎では元になったIngressをプレーする人がいなかったため、誰もポケストップの元になるポータル情報を登録してないのです。

実際に都市部と田舎でのポケストップの数の違いは大変に大きいです。

ポケモンGOにおいてはアイテムが得られ、ポケモンを集めることが可能なポケストップと呼ばれる拠点が重要である。ポケストップが密集しているほどゲームを有利に進められるため、ポケストップがあまり無い地方在住ユーザから怨嗟の声が挙がっている。

ーBLOGS 『ポケストップ分布マップに見る地域格差』ー

こちらのBLOG記事でもわかるように東京港区と例えば富山市ではその存在密度に1000倍以上の差がある事がわかります。

東京と富山で名所等の数が1000倍も異なるわけがありませんから、これは富山にはスマホを使ったこのようなゲームで遊ぶプレイヤーが少なかった事が理由である事は明白です。

ポケモンGOはバーチャルなスマホのゲームと思いきや、実は非常に現実世界にリンクしたゲームなのです。

さて、では東京の中ではどうでしょうか?

実際に東京で私鉄に乗ってみるとわかるのですが、途中の駅周辺のポケストップの数が駅によって大きく異なっているのです。
特急などが止まる大きな駅はやはりポケストップの数が多く、各駅停車しか止まらないような駅はポケストップの数が少ないという非常にわかりやすい状況が見てとれます。

しかし、そんな中でときどき、知名度がほとんどないような駅にも関わらず駅前にポケストップが妙に多い街が存在する事があります。

そして実際にそのような駅で降りてみると、それほど知名度がない駅にも関わらず驚くほど街に活気がある事が多いのです。

筆者が実際に降りてみた駅では、特急どころか急行すら停車せず新宿から20分もかかるような駅なのに、駅前にはクイーンズ伊勢丹とスターバックスと星野珈琲が並んでいて商店街にもシャッターが下りているような店はなく、人があふれているという街が実際に存在しました。

ここでもう一度ポケストップの設置のされ方を思い出してみてください。

「プレイヤーが街を歩き回り、登録したいと思ったお気に入りの場所を登録する」のです。
つまり、ポケストップが多い街は、実際にその街を歩き回りゲームを遊ぶ多くのプレイヤーが存在し、登録したくなるような街のお気に入りをせっせと登録していたわけです。

そんな街が活気があるのは当たり前の事だと言えます。

不動産は街を買え

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さて、資産価値の落ちない不動産の購入ポイントとして「不動産は街を買え」という言葉があります。
不動産の資産価値はその不動産が存在する街の人気に依存するため、これから発展しそうな、将来性がありそうな街の物件を購入しろ、という意味です。

では中長期的に発展しそうな街とはどのような街でしょうか?

仮に今現在活気がある街であっても、その街の住民の主体が中高年であれば、その街の将来性には不安があります。

ここまでの30年は活気があっても、これから先の30年も活気があるとは限らない街なのです。今現在の不動産価格は高いでしょうが、将来的にその資産価値が落ちる可能性があるのです。

一方で街を闊歩する住民が若く、その人達が街中を楽しげに歩いているような街であればその将来性にはかなり期待していいと考えられます。今現在の不動産価値よりも将来の不動産価格が上がるとまでは言いませんが、将来的に不動産価値が下がらない可能性が高いでしょう。

そして、そのような「若い住民が街中を楽しそうに歩いている街」というのは、まさに「ポケストップが多く存在する場所」と条件が一致しているのです。

スマホの位置情報ゲームで遊ぶ層と言えば20代~30代が中心であり、その年代の人が多くのお気に入りポイントを登録しているような街は将来的な発展性があり不動産の価値が落ちない可能性が高いと言えます。

実際に、先に実例であげた「急行すら止まらないのに駅前が栄えている駅」は、最近のダイヤ改正で快速停車駅に格上げされた、まさに「これから」の駅でした。

「不動産は街を買え」は資産価値を考えたときに大事な格言なのですが、その「いい街」を発見するために、意外とポケモンGOが使えるのです。

不動産屋でもない限り、多くの人は自分が暮らしている沿線の駅であっても、その途中途中の駅についてはその詳細をほとんど知りません。

電車で通過するときに駅周辺の様子をちらりと見る事がある程度であり、実際にその街がどんな街なのかはほとんど知らないのです。しかし、ポケモンGOを電車内で起動しているだけで「この駅はポケストップが多いな」という事は一目でわかります。

これにより、たとえば「住んでみたい街」のような生活実態を伴わないアンケートなどの結果ではない「今、本当に勢いのある街」を知る事が出来るのです。

これは不動産購入を考えている人には大きなアドバンテージになると言えるでしょう。

ポケモンGOから考える将来的な不動産の価値

 

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マクドナルドの7月の売り上げが前年度比で26.6%も伸びてニュースになっています。

これは全国のマクドナルドがポケスポットになっている事が理由で、8月にはさらに大きな伸びが期待されています。

何しろ日本でポケモンGOがリリースされたのは7月22日の事です。

ポケGOの影響は実質10日以下にも関わらず月の売上が26%も伸びたのですから8月はいったいどれほど売り上げがあがるのか?マクドナルドの人でなくても興味があるところです。

さて、このようにすでに社会現象にもなっているポケモンGOは、物の売り上げや価値に大きな影響を与える可能性があります。それは不動産も例外ではなく、実際に、先にポケモンGOがリリースされた海外では賃貸不動産の人気にも影響を及ぼし始めています。

『ポケモンGO』の助けを借りている不動産業者は、サヴォッチさんだけではない。アメリカ各地でも「オープンハウスにはピカチュウが現れます」、「近くにポケモンGO のジムが3つ、ポケストップが5つあります」「注意:近くにポケストップなどは全くありません」などなど、多くの部屋の賃貸広告に掲載されているようだ。

ーロケットニュース 『ポケモンGOをウリに部屋を貸し出す不動産業者が多数登場 「賃料100万円、近くに有名なポケストあり」「近隣ジム3つ、ポケスト5つあり」など』ー

またオーストラリアには現在扱っている賃貸物件とポケストップの距離を表示するサイトを用意している不動産屋も表れています。

このように先行している海外ではポケモンGOが実際の不動産物件の人気にも影響を及ぼしているのです。

とはいえ、おそらくはポケモンGOのブームは一時的なものにすぎず、あくまでもこれは一過性のものにすぎないでしょう。

しかし、この事から、将来的には思わぬ事がきっかけになり不動産の価値が変動する可能性がある事を学ぶ事ができます。

つまり、不動産を購入するときには、どんな事があっても将来的に価値が変わらないだろう要素を重視すべきなのです。特に投資用マンションなどであれば、その物件の人気は収益に直結するわけですから非常に重要になります。

不動産の価値の条件を個別に考えてみると、たとえば「駅近」という要素は、「どこでもドア」のようなものが開発されて公共交通機関が不要になったりしない限り、おそらく将来的にも不変の価値を持つものだと言えます。

つまり「駅近」というのは将来的にもその不動産価値を維持し続ける可能性が高い要素です。

一方で、たとえば「部屋が南向き」という要素は、仮に数年後、地球温暖化が進み平均気温が上がったときに日本人の南向き信仰が変わってくる可能性がないとは言えません。
10年後、夏の平均気温が今より数度上がれば「北向きの部屋は夏も直射日光が当たらず涼しい」という評価になるかもしれず、海外のように「南向きの部屋はむしろマイナス」になるかもしれないのです。

もちろん、その可能性は低いのですが、部屋の方角のような合理的な根拠があまりない要素や、何らかの生活様式の変化により価値が変わりそうなポイントに関しては、将来的な不動産の価値を担保するものとは限らないのです。

まとめ

今のポケモンGOではさすがに不動産価値が変わらないでしょうが、しかしポケモンGOの影響を見ていると何かドラスティックな変化の影響で不動産の資産価値に大きな変動が出てくる可能性について考えさせられます。

今回のポケモンGOの騒動は、将来的にも影響を受けないような不動産の購入についてあらためて考えてみるいいきっかけになっていると感じました。

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