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「騒音」に悩まされないマンション購入のチェックポイント!

「騒音」に悩まされないマンション購入のチェックポイント!

同じ建物の中で壁を隔てて共同生活を送るマンションの場合、音に対する配慮が重要になります。
マンションに住んでいる人に対する各種調査を見ても、騒音の問題は常に不満項目の上位を占めていて、いかにこれがマンション生活において重要な問題になっているかがわかります。

一方で、音に関する感覚は個人差が非常に大きい事や周りの環境によっても大きく左右されてしまうため、一概に「こうだ」と論じられない面があり、さらに問題を複雑にしています。
同じ音であっても、ある人が聞けば「これくらいの音は問題ない」と思う場合もあれば、別の人が聞けば「これは生活するのに耐えられない」と思うかもしれません。
音に関して問題が発生したときには、個人の感覚だけでは判断できない上に、一度問題になれば最悪そのマンションで生活できなくなるという非常にデリケートな問題でもあるのです。

今回はマンションで生活する上で重要な「音」に関する問題とマンションの防音対策の基礎について考えてみます。

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【騒音に対する感覚は人によって異なる】

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他の問題と比較して音に関する問題が特に難しい点は、騒音に対する感覚が人によって大きく異なる事です。
ある人がまったく気にならないような音量であっても、他の人はそれをうるさくてたまらないと感じる場合もあります。
また、単純な音の大きさだけではなく、特定の音の種類に対して敏感だという場合もあります。

例えば、大きな道路沿いのマンションに暮らしていて、車の通行音は全く気にならないのに、子供の泣き声などには過敏に反応してしまう人もいます。
あるいは、隣の部屋から音楽が聴こえてくるとき。
それが自分が好きな音楽であれば壁越しに多少それが聴こえていても全く気にならないでしょうが、その音楽に興味がない人であればわずかに聴こえるような音量であってもそれは明らかな騒音になるのです。

このように音に関する問題は、個人的な感性や性格、好き嫌いなど複雑な要素が絡み合うため客観的な判断が非常に難しいという面があり、そのために特にトラブルになりやすいのです。

また、マンションの騒音問題に関しては以下のような調査結果があります。

近所

あるマンションで、全く知らない隣人が発する音に対し60%以上の住民が「うるさい」と回答したのですが、その隣人と普段挨拶するようになってから同様の調査をすると「うるさい」と答えた人の数が半数近くまで減少したのです。
たとえば「全く知らない子供の泣き声にはイラっとするのに、よく知っている子供であればそう思わない」という経験は貴方にもあるのではないでしょうか?
つまり、お互いの人間関係一つで音に関する感覚が変わってくるのです。

関係

もう一つ、音に関する問題はマンション周辺環境による影響も避けて通れません。
普段から外の騒音に晒されている大きな道路沿いのマンションであれば、マンション内の少々の音に対してはそれほど気にならないものですが、静まりかえったマンションであれば、マンション内の少しの音でもとても気になってしまうものです。

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さらに受け手側の心理状態によるによる影響も大きく、日常生活のストレスに晒されてイライラしている人の場合、普段であれば気にならないような音であっても耐えられないほどの騒音に聞こえてしまう場合もあります。

このように、マンションの音問題は、人間関係や心理関係など複数の要因が複雑に絡まりあうため、特に問題になりやすく、また解決が難しい問題でもあるのです。

いずれにせよマンション自体の遮音対策がしっかりしている事はトラブルを避けるための最低限の条件になります。
隣の部屋の電話の声さえ聞こえてしまうような安アパートのようなマンションでは、住んでいる人がいくら気を使っても音に対するトラブルは避けて通れないでしょう。

【音の伝わり方の違い】

空気

マンションで問題となる音の伝わり方には大きく2つの種類があります。
一つは柱や壁、床天井などのマンション構造物を伝わってくる「固体伝播音」です。
これはたとえば、上の階で床にものを落としたときや、隣の人が壁に釘を打ち付けたときに壁や床が振動して伝わる音です。

もう一つは、話し声など空気を振動して音が伝わってくる「空気伝播音」です。
隣の人の大声やテレビの音などがこちらの部屋に聞こえてくる場合、これは「空気伝播音」になります。

さて、音の伝わり方に2つの種類があるという事は、それぞれで音の遮断方法が異なるという事になります。
では、実際に建っているマンションでは、どのように音を遮断するようになっているのでしょうか?

【空気で伝わる音の遮断方法】

空気によって伝わる音を遮断するのは「壁」「窓」になります。
隣の部屋の会話やテレビの音を遮断するのは「壁」であり、外から聞こえてくる騒音を遮断するのが「窓」の役目です。
窓も壁も遮断する性能表示は「D」として表されています。

遮音

マンションで使用されるグレードとしては遮音性能が低い「D-40」から特に遮音性能が高い「D-55」までがほとんどで、遮音性能はDに続く数字によってあらわされています。
この数字は「どれだけ音を減退する事ができるか」という数字を表しており、D-40であれば外部からの音を40デシベル小さくする事ができるという意味になります。
例えば外部で90デシベルの騒音があったときにD-40の窓により40デシベルが減退し室内には50デシベルの音として聞こえるという事です。当然大きな数字ほど遮音性能が高いという事になります。

もう少し具体的な感覚でいうと、隣室との間の壁がD-40レベルの場合では、隣の部屋のテレビの音などが小さく聞こえるようなレベルになります。
隣の家の人の生活がわずかに感じられてしまう程度の遮音であり、マンションの遮音としてはやや不十分だと言えるでしょう。
これがD-45になると隣からの音はほとんど聞こえなくなり、D-50であれば隣室で相当大音量でテレビを見ていない限り全く聞こえなくなります。

さて、空気伝播音に関する遮音性能は、基本的には素材の「重さ」と「厚さ」で決まります。
実際に販売されているマンションを見ると隣室との壁の厚さは、最近では最低でも18cmは確保されています。
これは遮音性能で言えばD-50からD-55に相当し、実際の生活で隣室の音が気になる事はまずありません。
しかし80年代以前のマンションの場合には、隣室との間の壁厚が15cm以下というマンションもめずらしくありません。
そのようなマンションでは遮音性能がD-45程度となるため、部屋の中での大声の会話やテレビの大きな音などが隣室に聞こえてしまう場合があります。

【振動で伝わる音の遮断方法】

固体伝播音はほとんどの場合、床にかかわる生活音になります。
例えば上の階でものを落したり、どしどしと人が歩いときの音が固体伝播音として階下に伝わる事になります。

この固体伝播音は2種類にわけられます。
一つはスプーンなどの軽いものを落としたときの音(コンといった音)の「軽量床衝撃音」
もう一つは、人間が室内で飛び跳ねる等なにか重いものを落とした音(ドスンという音)の「重量床衝撃音」です。

この2種類はそれぞれ特性が異なるため防音対策も違ったものになり遮音性能表示もそれぞれについて行われます。
床材などのそれぞれに対する遮音性能はLで表示されるのですが、さらに軽量衝撃音に対する性については頭にLという文字が付与され、重量衝撃音にはHという文字が付くことになります。
たとえばLL-40やHL-45と遮音性能が表示されるわけです。
ちなみにこの遮音性能は、先に紹介した空気伝搬の場合と異なり、数字が小さいほど性能が高いので注意が必要です。

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さて、この騒音対策ですが、まず「軽衝撃音」に対する対策は比較的簡単です。
木の床にスプーンを落とせばカーンという甲高い音がしますが、そこにカーペットを一枚敷くだけで全く音がしなくなりますよね。
マンションではラバーまたはフェルトを床材に適宜使用し階下への軽衝撃音を防止するようになっています。

一方の「重衝撃音」に関しては、これは上下階の間のコンクリートスラブの厚さで決まってきます。

実際に建っているマンションを見てみると、世の中の生活騒音に対する要求レベルが上がる事に対応し、マンションのスラブの厚さは徐々に厚くなってきています。
一般的なファミリーマンションであれば、80年以前は130ミリ程度、その後は150ミリ程度が主流でした。
これは遮音等級でいえばHL-60〜HL55に当たり、上の階でスプーンを落とした音はわかるし、人が走りまわればその足音がやや気になる程度の遮音レベルになります。
その後90年代に入るとマンションのスラブは180ミリ程度が標準となり今にいたっています。
最近ではスラブ厚が200ミリを超えるマンションもめずらしくありません。
スラブが200ミリというと遮音性能はHL-50からもう少し上になります。
室内を人が走っても階下の人はその足音がほとんど気にならないレベルにまでなっているのです。

【音に関する問題は非常にデリケート】

人間関係

音に関する問題が実際に発生した場合、その性格上第3者が判断しづらい非常にデリケートな問題になりがちです。
しかもその影響は甚大で、最悪の場合そのマンションで生活できず転居などになる場合も珍しくありませんし、騒音による暴力事件なども発生しています。
記事中でも書きましたが、騒音に関する感覚は人間関係、コミュニケーションにより大きく改善されるので、普段からマンション内のコミュニケーションを良好に保つようにしましょう。
また、新規にマンションを購入する場合、新築のマンションであれば周囲の人間関係は調べようもありませんが、中古マンションであれば人間関係や上下左右に住んでいる人について事前に調べる事ができます。
必ずマンション内の人間関係等を調べて購入するようにしてください。

逆に新築マンションであれば「壁の厚さ」や「床のスラブ厚」の情報はパンフレットにて説明されていますし、販売業者に聞けば説明してもらえますが、中古マンションの場合、それを知る事は出来ない場合がほとんどです。
ホームシアターを計画している方や、お子さんがいる家庭、あるいはホームパーティなどを開く予定がある方の場合は、遮音性能に不安がある古いマンションは避けるのが無難だと言えます。

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