マンションジャーナル

マンションジャーナル

【世界遺産間近!】近代建築の父、ル・コルビュジェの名作まとめ

マンションジャーナル最新記事

More
【世界遺産間近!】近代建築の父、ル・コルビュジェの名作まとめ

「住宅は住むための機械である」という有名な言葉を残した、ル・コルビュジェはフランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と位置付けされ、20世紀の近代建築に多大な影響を与えた建築家です。

今回はこのル・コルビュジェを特集してみました。皆さんも是非コルビュジェの世界に触れてみてください。

>>マンションを買うなら知らないと損するサービスとは?

ル・コルビュジェとは

ル・コルビュジェ肖像

ル・コルビュジェは1887年にスイスのラ・ショー=ド=フォンに時計の文字盤職人の父とピアノ教師の母の次男として生まれ、家業を継ぐべく地元の装飾美術学校で彫刻と彫金を学びましたが、弱視の為に家業を継ぐことはできませんでした。

美術学校在学中にコルビュジェの才能を見いだした校長の勧めにより、ルネ・シャバラと最初の住宅「ファレ邸」の設計を手掛けたことをきっかけに、1908年パリへ赴き鉄筋コンクリート建築の先駆者であるオーギュスト・ペレの事務所に、1910年にはドイツ工作連盟の中心人物であったペーター・ベーレンスの事務所に籍を置き実地で建築を学びました。

1914年に鉄筋コンクリートによる住宅建設方法「ドミノシステム」を発表。これは第1次世界大戦に際し、再建のための安価な住宅を大量生産する目的のためのアイデアで、柱、床スラブ、階段のみを単位とする工法です。鉄筋コンクリートという新しい建築資材により可能になりました。

1920年に安価な大量生産住宅として白い箱型住宅「シトロアン」を提案。このアイデアは1922年、「ドミノシステム」と結びつき、改訂版シトロアン住宅に繋がりました。

1922年、ペレの下で働いていた従兄弟と共に事務所を構え、翌1923年に『レスプリ・ヌーヴォー』に掲載された自らの記事をまとめた著作『建築をめざして』を発表し、世界中の建築家から注目を集めるようになりました。

彼の「住宅は住むための機械である」という言葉はこの著書の中のものです。

1926年には白い箱型住宅を作るためのピロティ、水平連続窓などを含む要点である「近代建築の5原則」を定式化しました。

彼の造形思想はモダニズムのひとつの規範となり世界中に広がりを見せ、1960年にピークを極めたと言われています。

1965年、南フランスのカブ・マルタンで海水浴中に心臓発作で死去(78歳)。一説によると妻や愛する母の死が重なり、自身の公的記録を完成させた直後でもあり、自殺の可能性もあるということです。

コルビュジェの代表的な建築物

サヴォワ邸

01

コルビュジェと言えば即座に「サヴォワ邸」と思い浮かべるくらいの代表作のひとつで1931年パリ郊外ボワシーに建てられた、「20世紀住宅の最高作品のひとつ」と言われています。

フランスの歴史的建造物にも指定されています。彼の提唱した「近代建築の5原則」、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、独立骨組による水平連続窓、自由な立面が最も表現されている建築物です。

ロンシャンの礼拝堂

02

もともとロンシャンは巡礼の地であり、中世に建てられた礼拝堂がありましたが、第2次世界大戦の際、ナチス・ドイツにより破壊されました。戦後、ル・コルビュジェが再建を願う住民より依頼され設計、1955年に竣工されました。

シェル構造を採用した建物で、変わった形の屋根は蟹の甲羅をイメージして作られています。初期の幾何学的な造形とは大きく異なる趣で、後期の最高傑作として高く評価されています。

ユニテ・ダビタシオン

ユニテ・ダビタシオンユニテ・ダビタシオン2出典:http://modernismoseculoxx.blogspot.jp/2011/02/le-corbusier.html

ル・コルビュジェが設計した一連の集合住宅のことです。ユニテ・ダビタシオンとはフランス語で「住居の統一体」と「住居の単位」の二重の意味を有したものです。

最も有名なのが、最初にマルセイユに建設されたユニテ・ダビタシオンです。

18階建て、全337戸の巨大な集合住宅で1人~4人向けまでの23タイプのユニットが立体的に組み合わされています。住居はメゾネットでエレベーターは3階おきに停止します。

中間階の7,8階には郵便局や店舗が、屋上には保育園、体育館、プールなどの共用施設があります。また1961年に当時空室だった住居を利用してホテルが開業されており、現在も宿泊が可能です。

国立西洋美術館

国立西洋美術館出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8

国立西洋美術館は東京都台東区、上野公園内にある西洋の美術作品を専門とする美術館で、ル・コルビュジェが本館の設計をし、彼の弟子である前川國男・坂東準三・吉阪隆正が実施設計・監理に協力し完成、1959年開館しました。2007年に国の重要文化財に指定されています。

「無限に成長する美術館」という構想をもとに建てられたもので、巻貝が成長するように将来拡張が必要になった際には、外側へ外側へと建物を継ぎ足していける構造になっています。

日本では唯一のル・コルビュジェ設計の建造物で、ル・コルビュジェの世界各地に建てられたその他16の資産と共に、世界遺産の候補にも挙げられている作品です。2016年5月に国際記念物遺跡会議によって、世界遺産委員会(ユネスコ)へ世界文化遺産への登録を勧告したことで、グッとその実現性が高まりました。もしこの勧告が認められれば、東京都としても初めての「世界文化遺産」となります。

ラ・トゥーレット修道院

ラ・トゥーレット修道院1出典:http://arch-hiroshima.main.jp/main/a-map/france/tourette.html

ラ・トゥーレット修道院2出典:http://takekonbu.fc2web.com/12/277Tourette/Tourette.htm

ラ・トゥーレット修道院はフランスのリヨン郊外にあるカトリックドミニコ会の修道院で、1960年竣工されました。

ロンシャンの礼拝堂と並び、ル・コルビュジェの後期の代表的作品と言われています。また建築思潮の上でも重要な一作品として位置づけされています。

ロンシャンの自由な曲線を使った造形とは対比的な垂直と水平直線が特徴的な建物で、宿泊することも可能だそうです。

まとめ

ル・コルビュジェの建築作品の中のほんの一部だけをご紹介いたしましたが、たったこれだけの紹介でも如何に偉大な建築家なのかお分かり頂けるのではないでしょうか?

また、ル・コルビュジェは建築だけではなく、絵画や彫刻、デザインにも多彩な才能を発揮しました。特に有名なのはル・コルビュジェデザインの長椅子「シェーズロング」で、現在はニューヨーク近代美術館に所蔵されています。

日本に居ながらにして、ル・コルビュジェ作品に触れてみたいと思ったら、是非上野の国立西洋美術館に足を運んでみてください。

何度も行ったことがあっても建物自体を眺めたことはなかったと思いますが、次回は建物をゆっくり見ていただきたいと思います。ル・コルビュジェの存在を感じられるかも知れませんね。

【永久保存】殿堂入り人気記事

Return Top