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一人になった親とは同居するべき?それとも別居?

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一人になった親とは同居するべき?それとも別居?

結婚して家庭を持ち、やりがいのある仕事では中心的な立場となり、すくすく育つ子ども達の成長に目を細め人生の充実を考える頃、ふと気が付けば、自分や配偶者の両親の老後を考える時期が訪れます。

離れて暮らす両親が後期高齢者の年代になっても、夫婦2人で頑張っている間は、子ども達は時々援助の手を差し伸べれば、“2人で1人前”で頑張って暮らして行けます。しかし、片方が亡くなった時、ひとりになった親をどうしてあげたら一番幸せなのでしょうか。

一緒に住むのが良いのか、子どもとは離れていても長年暮らした家でひとりで頑張る方がいいのか、あるいは近くに呼び寄せて近居で見守りながら自立をしてもらうのが良いのか・・・。

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同居か別居か

東京に住み、両親は地方に住む40代のAさんとBさんの例を紹介します。

スクリーンショット 2016-04-27 12.38.45 Aさん夫妻は、Aさんの妻の父親が亡くなり母親がひとりになったところで、母親を東京に呼び寄せることにしました。元々、両親は転勤族で定年後に住んでいた街に特に地縁はなく、転勤で一時期東京に住んでいたこともあったので、母親は東京に来ることに抵抗はないようでした。Aさんのマンションの近くに、地方の家を売却したお金で中古マンションを購入し、娘夫婦の助けを借り、孫との交流を楽しみながら自立した生活を送っています。

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Bさん夫妻は、夫の母親が亡くなった後も父親はひとりで地方の実家で暮らしています。実家の隣町には父の兄弟もいて気にしてくれますし、Bさんが月に1、2回、出張で近くに行く際に実家に寄って様子を見ています。父親は元小学校の先生で、地元に沢山の教え子たちがいて、退職後は民生委員やお寺の檀家総代を務め、地元の人たちに頼られる存在です。地元での近所付き合いが生きがいでもあるので、東京に呼び寄せることは諦めました。将来介護が必要になったら、介護サービスの助けを借りながら父に良い方法を考えるつもりだそうです。

このようにその答えはひとつではなく、家族の事情によっても違ってきます。その時にならないとどんな状況になっているかもわかりません。その時、ひとつの参考になりそうな、とても興味深いデータが発表されましたのでご紹介します。

配偶者との離別・死別は脳卒中のリスクを高める

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国立がん研究センターと大阪大学の研究チームは、配偶者を離婚や死別で失うことで脳卒中が発症するリスクが高まるという研究データを3月28日にアメリカの医学誌に発表しました。

約15年間に渡って40代から60代までの既婚者約5万人の追跡調査を行ったところ、その内2134人が脳卒中を発症していました。この人達の婚姻状況の変化を調べたところ、離婚や死別でひとりになった人は男女に関係なく発症リスクが1.26倍となったことがわかったそうです。

なぜ発症リスクが高まるかというと、配偶者を失ったことで生活習慣や精神状態が変化するからではないかと考えられています。この研究の前から、配偶者を失ったことで飲酒量が増えたり、野菜や果物の摂取が減る傾向があることはわかっていました。また、孤独になることでストレスが増え、生活を楽しめなくなる傾向もあるのだそうです。

同居の家族の有無は配偶者との離別・死別後の発症リスクに影響あり

配偶者と離別・死別した後、子どもと同居している親の方が、別居している親よりも発症リスクが高まることもわかりました。これは一人親となり親としての責任やプレッシャーが自分ひとりにかかっているように感じ、その気苦労から発症リスクを高めていると考えられます。

また、配偶者と離別・死別後、同居している親がいるかどうかは、男性の場合は同居の親がいると発症リスクは低くなり、逆に女性の場合は同居親がいると高まるということもわかったそうです。

まとめ

スクリーンショット 2016-04-27 12.33.54 定年退職をした男性を「濡れ落ち葉亭主」にたとえたりしますね。これは、評論家の樋口恵子さんが人から聞いた話として紹介したのが始まりで、1989年の流行語大賞にも選ばれた言葉です。

リタイア後、趣味も近所付き合いもなく暇を持て余した夫が、これまで通りに社交的な妻が外出しようとすると「一緒に行く」と言ってべったりと付きまとう姿を、はらってはらってもなかなか離れない“雨に濡れた落ち葉”に例えているのです。

このように、リタイア後、夫は社会的地位から退いたとたんに元気がなくなってしまうイメージがあり、妻は変わらず元気というイメージがあります。配偶者に先立たれてさらに気を落としてしまう夫に対し、妻はひとりでも意外と元気に生きていけるのかと思っていましたが、この結果ではやはり多少のやっかいさがあっても、夫婦は2人そろっているのがいいようですね。

離れて暮らす両親のその先のことを考えるなら、まずは2人で少しでも長く元気でいてもらうこと。そして、もしどちらか片方になった時は、自立しつつ子ども達に見守られて生きていると実感を持ってもらえるような環境を作ってあげられたらいいですね。

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