マンションジャーナル

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あらためて考えるマンションの真のメリットとは?

あらためて考えるマンションの真のメリットとは?

家を買うときに誰でも最初に考える事の一つが「一戸建て」にするか「マンション」にするか、という事です。

「マンション」であれ「一戸建て」であれ、それぞれにメリットデメリットがあるため良く考えて決める必要があるのですが、さて、あなたはそもそも「一戸建て」「マンション」それぞれのメリットデメリットを知っていますか?

これについては「マンションの最大のメリットは価格。

同条件であればマンションの方が一戸建てより安いので予算に制限がある場合はマンションを選ぶ」と単純に思っている方もいるのですが、実はそれは必ずしも正しくありません。

たしかに東京近辺であれば、同条件の場合には「マンション」が「一戸建て」より安い場合が多いのですが、これは実は土地が高い東京周辺ならではの現象です。

東京を離れて地方都市に行けばわかるのですが、地方では「一戸建て」より「マンション」の方が高価な場合が多いのです。

つまり地方では「マンション」は「一戸建て」よりも高級物件だという東京とは真逆の扱いになっているわけです。

もし「価格面」がマンションの唯一のメリットであるなら地方都市ではそもそもマンションが存在しないはずですが、実際にはある程度の規模の地方都市であればマンションの分譲は行われています。

一戸建てより価格が高いにも関わらずマンションが建てられ販売されている…という事は、マンションには価格以外のメリットが存在するという事になります。

また最近では老後を迎えた夫婦が郊外の一戸建てを売って都心のマンションに移り住むケースをよく見かけますが、これも、特に老後を考えたときにマンションになんらかのメリットがあるからだと考えられます。

ではそのマンションのメリットには一体何があるのでしょうか?

という事で、今回は基本に立ち返って「マンションのメリット」について考えてみましょう。

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防犯面で有利

侵入窃盗、いわゆる空き巣は東京都内だけで年間7000件も発生していて、生活する上で必ず注意しなくてはいけない案件です。

そして防犯面から比較するとマンションのセキュリティの高さは一戸建てを圧倒します。

一応の塀があるとはいえ、一戸建てではその敷地内に不審者が容易に侵入可能であり、しかも家のあちらこちらに窓や扉があるという構造上どうしても一戸建ての防犯対策には限界があります。

一方、マンションを見てみると、その出入り口は「入口のドア一つだけ」に限定されます。

つまりマンションの場合は、家のドアの鍵に注意を払うだけで犯罪に対するセキュリティをしっかりする事ができるのです。

一戸建てであれば「お風呂の窓から侵入された」「2階の子供部屋の窓から侵入された」「鍵のかかってない勝手口から」等いろいろな可能性があるのですが、マンションの場合これらに対し「鍵一つ」で対策する事ができます。

防犯という面で見ると、一戸建てとマンションでは比較にならないレベルで安全性に差があるのです。

またマンションの場合には、個々の家だけの対策ではなく、マンション自体の入り口がオートロックになっていたり管理人が常駐していたりするためさらに安全だと考えられます。

実際に、警視庁が発表した侵入窃盗のデータを見ても、一戸建てはマンションと比べて空き巣に入られる件数が2.5倍になっています。

火事に強い

火事のニュースは毎日のようにテレビや新聞で見かけますが、そのほぼすべてが木造一戸建てあるいは木造アパートである事にお気づきでしょうか?

普段から意識してニュースを見ていただくとわかるのですが、マンションでの火災のニュースというのはほとんど見かける事がなく本当にめずらしいのです。

その理由はきわめて単純で、鉄筋コンクリート造りのマンションは基本的に燃えないからです。

仮に出火した場合でも、燃えるのはあくまでも内装の床や壁材、家財道具のみです。

しかもほとんどのマンションでは、内装等も含めて火災の発生時についても考慮して建築されているため大きな火災になる事はほとんどないのです。

火事に関してはマンションの方が圧倒的に安心です。

地震に強い

最近の杭打ち不良問題などの報道で、どうしてもマンションの耐震性について不安に思われる方も多いかと思います。

しかし、「腐っても鯛」ではありませんが、一定の基準に基づき強度設計されている鉄筋コンクリート造りのマンションは本質的に木造建築とは段違いの耐震性を持っています。

実際に過去の地震等の被害状況を見ても、倒壊している建物はそのほとんどが木造建築の一戸建てであり、鉄筋コンクリートが倒壊した例はあまりありません。

阪神淡路大震災のときには複数のマンションが倒壊していますが、その内容を見ると、旧耐震設計のものであったり、ピロティ構造(建物の1階が吹き抜けになっていて駐車場などになっている構造)であったり、本質的に地震に弱い構造の物件がほとんどでした。

「そうは言っても最近の施工不良などを見てるとどうしても心配」だと言われるかもしれません。

そんな方は10年前に発生した「構造計算書偽造問題」を思い出してください。

「姉歯」「ヒューザー」というキーワードが記憶にある方も多いと思います。

今やすっかり忘れられた感はありますが、当時は構造計算書を偽造された複数のマンションについて「今にも倒壊するんじゃないか」という論調で毎日のように報道されていました。

それらのマンションでは施工不良なども発見され、マンションの手抜き工事も問題になっていました。

さてそれから5年後に東日本大震災が発生しました。

あれほど耐震性に問題があるといわれていた物件群ですが、実際に震災によりそれらの物件に大規模な倒壊等の問題が発生したかというと、そんな事はありませんでした。

もしそれらの物件で倒壊等が発生していれば、大々的にニュースになっていた事でしょう。

当時は、あれだけ施工不良だの構造設計の不備だの言われて「大地震がくれば今すぐ倒壊する」ように言われていた物件ですら、現実的にはあの震災に耐えたのです。

相当な施工不良でもない限り、マンションの方が戸建てより地震に強い事は、過去の震災の記録から見てもあきらかです。

なにより「手抜き工事」という面で言えば、現場管理の甘い一戸建て物件の方がマンションよりよほど手抜き工事が多いというのも現実です。

総合的に見て、少なくとも一戸建てがマンションより地震に強いという事だけは間違いありません。

環境面

一戸建ての場合、土地の位置関係や近所の建物、そもそも建物の高さにも限界があるため、なかなか理想の日照条件が得られません。

また今現在は理想的な日照をえられている物件であっても、近所の建築物の変化で簡単に日照に影響を受けてしまいます。

マンションであれば日照条件を最大限考慮して建てられている物件がほとんどであり(そうでないと売れないからです)、周囲の環境変化で日照条件が変ることもほとんどありません。

また日照だけでなく湿気等の面や対害虫という面で見てもマンションが有利な場合がほとんどです。

一例を挙げれば、一戸建てでは家自体の倒壊につながらるため恐怖の対象であるシロアリについても、鉄筋コンクリート造りのマンションであればそもそも気にする必要がなくなるのです。

バリアフリー

あまり語られませんが、一戸建てと比較したときのマンションの大きなメリットに「階段がなく家内がフラットな構造でバリアフリーである」事があげられます。

もちろん一戸建てであっても、平屋造りにして階段を廃してバリアフリーの物件を建てる事は可能ですが、現実問題として今の東京で平屋の家というのは考えられません。

どうしても2階建て3階建てになってしまう事がほとんどです。

そして若いときはそれほど苦労しない「階段」ですが、加齢や、あるいは怪我や病気をしたときに大きな負担になる事があるのです。

家の中で階段から落ちて死ぬ事故というのはみなさんが想像する以上に多く発生しています。
階段死に関する正確な統計はないのですが、実際に年間1万人近くの方が階段から落ちる事故でお亡くなりになっていると推定されています。

たとえば、機動戦士ガンダムのマクベ役などで有名な声優の塩澤兼人さんも2000年に自宅の階段から転落して脳挫傷で亡くなっています。

家の中で最も危険なエリアである階段を排し、家内をフラットにできるのはマンションの大きなメリットの一つです。

マンションは管理会社がメンテナンスをしてくれる

一戸建ては自由度が高いことが大きなメリットとなりますが、それは逆に言えば家に関連する全てを自分で行う必要があるという事でもあります。

マンションであれば、居住する上での自由度はどうしても下がりますが、管理組合と管理会社により定期的にメンテナンスが行われ、もしそこで問題があれば迅速に対応が行われて生活環境が維持されます。

一戸建ての場合は、それらを全て自分で行う必要があるのです。

例えば、漏水問題。

マンションであれ一戸建てであれ建物が老朽化した場合には避けて通れない漏水問題ですが、マンションであれば管理会社が基本的にその対応を行ってくれますし、対策費用もマンションの積立金から支払われることになります。

しかし一戸建ての場合では、水道工事会社への依頼から工事中の立会い、費用の支払い等を全て自分で行わなくてはなりません。

工事スケジュールなどによっては仕事を休むなどの対応が必要になる事もあるでしょう。

自宅のメンテナンスを他人に任せることができるマンションと、全て自分で行う必要がある一戸建て、特に老後を考えた場合にどちらがいいかは明白です。

戸建て住宅が建てられないところにも建てられる

これは大都市限定の話にはなりますが、マンションの大きなメリットの一つに、一戸建てが建てられないようなところでも建てる事ができることが挙げられます。

たとえば「新宿駅から徒歩10分以内に家が欲しい」という人がいた場合、一戸建てではその希望を叶える事はまず不可能です。

しかし、マンションであればそれが可能になるのです。

実際に新宿駅から徒歩10分以内(つまり800m以内)には複数の分譲マンションが存在していますし、実際に中古マンションとして不動産市場にも出てきます。

新宿は極端な例だとしても、それに近い規模の駅エリアで駅近の物件を探す場合、そもそもマンションしか選択の余地がないような場合は意外に多いのです。

価格面のメリット

一般的にマンションの最大のメリットだと考えられているのは価格面です。

同じような場所にある同じような条件の物件を比較すれば、一戸建てよりマンションの方が安い事がほとんどであり、特に予算面で制約がある方にとってはマンションを選ぶ大きな理由になります。

しかし最初に書いたとおり、マンションが戸建てより安く物件を提供する事ができるというのは、実は地価の高い大都市圏に限定された話です。

その理由ですが、物件の価格というのは「土地の価格+建物の価格」で決定されます。
(マンションの場合は、マンション自体の総コストを戸数で割ったものが実際の販売価格として設定されます。)

さてここで、わかりやすい例で考えてみます。

たとえば東京の一戸建ての場合、その金額の内訳は「土地代4000万円+建物代2000万円で総額6000万円」などという内訳になります。

よほど豪奢な家を建てない限り、地代の高い東京では建物の価格が土地の価格を上回る事はほとんどありません。

一方マンションの場合には「土地4億円+建物4億円」のような内訳で建物が建築され、それをたとえば5000万円(土地代2500万円+建物代2500万円)で個別に分譲する形になります。

土地の価格はその土地の仕入価格によって決まるので一概には言えませんが、何しろ大規模な鉄筋コンクリートの建物を建てる形になるためどうしても建築コストが高くなり、一戸建てと比較すると全体に対する建物の費用がかなり大きな部分を占める事になります。

さて、今度は同規模の家が地方にあったとしましょう。

地方では土地代はぐっと安くなりますが、建物自体の建築コストはほとんど変わりません。

今度は土地代が東京の4分の1の地域に上と同じような家を建てるとしましょう。

一戸建ての場合には土地代が4分の1になるため「土地代1000万円+建物代2000万円」で総額3000万円になります。

一方、マンションの場合には「土地代1億円+建物代4億円」ですから、同じように分譲されるとすれば「土地650万円+建物2500万円」で総額3150万円になります。

マンションの価格が一戸建てより高くなりますよね。

このように、地価が安い地域では、同程度の物件で比較すれば価格面では一戸建ての方が安くなる事が多いのです。

しかし、それでも地方でマンションが分譲されています。

それは、これまで述べたような多数のメリットがマンションには存在しているからにほかなりません。

特に老後を考えたときに、マンションには一戸建てと比べて大きなメリットが存在するのです。

「マンションのメリットは価格だけ」だと考えている方は今一度マンションのメリットについて考えてみてはいかがでしょうか?

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