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今度は“鉄筋切断”が発覚!住友不動産が全棟建て替えを提示して株価下落?!

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今度は“鉄筋切断”が発覚!住友不動産が全棟建て替えを提示して株価下落?!

3月2日の日経新聞に“ゼネコンを覆う「全棟建て替え」の恐怖”というタイトルの記事が掲載されました。記事の冒頭には、29日に準大手ゼネコンの熊谷組株が売り込まれたとあります。

そもそも事の発端は、熊谷組株が施工した横浜市西区のマンション全5棟の内4棟で支持層に杭が到達していないこと発覚したこと。

施主の住友不動産と施工会社の熊谷組は傾いた1棟だけを建て替えして、残りの3棟は補修工事をすることで住民と協議をしていました。ところが新たに鉄筋切断という施工不良が発覚したことで事態は急変し、住友不動産が全棟建て替えを住民に提示したのです。

これにより、熊谷組は当初の見込を大きく上回る損失を強いられることに。それが伝わったことで株式市場が反応し、熊谷組の株が売られたというわけです。

建て替えが及ぼす影響

建物に瑕疵があれば建て替えが当たり前、それはユーザー側からすれば当たり前かもしれません。しかし、施工を担当するゼネコンにとっては恐怖でしょう。施工不良による問題が生じた際、補修と建て替えでは負担する費用が大きく異なりますからね。

更に、今回の熊谷組のように株価の下落を招くようだと、株式市場での資金調達にも影響を及ぼすことになります。そうなると、ゼネコンにとってマンションの施工はリスクが高い割には旨味のない仕事ということになります。

準大手以上のゼネコンにとって、マンション建設の受注比率はそれほど大きいわけではありません。なので、大手ゼネコンがマンション建設の受注を敬遠する可能性もあります。それに施工不良防止のために管理体制を強化する必要がありますから、建築コストが上がることが考えられます。

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深刻なのは現場の意識が低いこと

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そもそも施工不良など発生しないように、元請けがしっかり管理すれば良い話。しかし三井不動産レジデンスのケースもそうですが、通常ではあり得ないような不備が現場で行われている実態があります。

その原因を突き詰めていくと、人手不足と現場の意識の低さに辿り着きます。人手不足については、東北の復興事業と東京五輪が重なっていることが主な要因。しかし深刻なのは、現場の意識の低さです。

では、何故現場の意識が低いのか。それは利益を優先するあまり、本気で人を育ててこなかったからです。この道40年のベテランによると、近年の施工管理者は総じて仕事に対する責任感と対応力のレベルが低いということです。

その根っこにある原因は、安全とコストを天秤にかけた時、コストに重きを置く風潮があるからです。少しでも不安要素があれば、手間を惜しまず原因を追求して対処する。そういう仕事に対する姿勢が、上層部から評価されないというのです。

目先のコスト計算ばかりしているから、様々な問題が浮上して結果として自らの首を絞めるような事態を招いている。もうそろそろ、ゼネコン上層部はそのことに気付いても良いのでは。

まとめ

このところ立て続けに発覚した施工不良によって、デベロッパーやゼネコンは高いツケを払わされています。その事自体は、誰にとっても好ましいことではありません。しかし、この際に溜まった膿を出しきることで、本来の姿に立ち戻ることができるチャンスと捉えるべきではないでしょうか。

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