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世界が驚く日本の「住まい」に対する哲学とは

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世界が驚く日本の「住まい」に対する哲学とは

外国人が初めて日本の住居を見た時に、一番先に驚くことが部屋の狭さだということですが、都心でマンションを買う価格が、サンフランシスコ郊外ではプール付きの邸宅が買えるというほどの違いから見ても、無理からぬことのように思います。しかし日本では昔からこの狭い土地を有効に利用して、快適な生活を手に入れる工夫をしてきました。日本の環境に合わせた住まいの工夫と、外国の住まいとの違いを今回はご紹介します。

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「うなぎの寝床」に見られる住まいの工夫

江戸時代には家の間口の幅によって、収める税金の額を決められていた為、節税を目的に間口は狭く奥行きの長い「うなぎの寝床」と呼ばれる住まいが多く、現代も京都の町屋などにその名残があります。ここに見られる数々の工夫が現代の日本の家屋にも取り入れられています。

「坪庭」

スクリーンショット 2016-01-10 13.47.06photo by 植芳造園

坪庭とは、敷地内の壁や塀で囲まれた小さな庭のことです。採光や通風を確保する目的で作られたものです。草花、木、竹、飛び石、灯篭などを配し、それぞれの趣向を凝らした小宇宙を形成しています。鑑賞や癒しの効果もありますね。

「襖」

husumaphoto by 辻元建具

襖は何枚もの和紙を張り重ねてできたもので、保温効果、湿度調整効果があります。襖は状況に応じてフレキシブルな対応ができるので、普段は小さなスペースでも、必要に応じて取り外し、大きなスペースにすることができます。

「縁側」

縁側

縁側には「広縁」と「濡れ縁」とがありますが、広縁は雨戸の内側にあります。庭に面した南側に配置されていることが多く、冬は日向ぼっこで寛ぎの空間になり、夏は日差しが直接部屋に入るのを防ぐという役割をします。また子供達が遊んだり、ご近所さんとのコミュニケーションの場所でもあります。「内」でもなく「外」でもないこの縁側という空間は、外国住宅のテラスやウッドデッキとはまた違った意味合いを持つ、日本独特のものですね。

その他

外国の住宅には「玄関」がありません。部屋の中で靴を脱ぐという習慣がないので、靴を脱ぐスペースである「玄関」は必要がなく、ドアを開ければすぐにリビングという場合が多いようです。その分リビングスペースも広くなります。

外国と日本とではトイレ事情もかなり違いますね。外国の場合トイレはバスルームの中にありますが、日本の住宅ではトイレは独立しています。(最近は欧米化したトイレも見られますが)一般家庭にも普及されている、温水洗浄トイレは海外ではあまり普及されていないようです。日本のトイレのハイテク機能と清潔さには外人も驚愕のようですよ。

あと、外人が驚くのが日本の家の冬の寒さだそうです。最近は高気密、高断熱住宅も増えてきましたが、一般に普及されるのはまだまだ遠い道のりと言えます。「住まいは夏を旨とすべし」という、吉田兼好の言葉が未だ生きているようです。

まとめ

日本は土地が狭く、夏は高温多湿で冬は寒いという環境の中、知恵をしぼり工夫を凝らして現在の「住まい」に行き着いたと言えます。今後も日本の「住まい」は、欧米の技術や考え方を取り入れ、日本の環境に合わせた独自のアレンジをして、どんどん変容を遂げていくのではないでしょうか。しかし一方で、こうした日本独特の文化的な価値も残していて欲しいと切に願っています。

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