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建築界のノーベル賞「プリツカー賞」を知っていますか?

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建築界のノーベル賞「プリツカー賞」を知っていますか?

今年も、日本から2人のノーベル賞受賞者が出ましたね。物理学賞や医学生理学賞などは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、
じつは建築界にも、ノーベル賞に例えられる賞があるのはご存知ですか?今回は、建築界のノーベル賞こと、プリツカー賞について取り上げます。

プリツカー賞とは

プリツカー賞とは、、あの有名ホテル、ハイアットを経営するプリツカー一族の財団・ハイアット財団から、
毎年功績が認められた人物に送られる、名誉ある賞です。

まだできてから40年余りと、他の賞に比べ歴史は短いですが、建築界では権威があり、崇められています。
受賞者は世界を代表する建築家として名声を得ることになり、10万ドル(日本円で1200万円)と、ブロンズのメダルが授与されます。

賞の目的は、『建築を通して、人類と環境へ大きく貢献する』というものです。

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プリツカー賞の歴史

では、どのような歴史があるのでしょうか。

プリツカー賞の誕生は1979年。
ハイアットの創業者であるアメリカの実業家・ジェイ・プリツカーと、妻であるシンディによって設立されました。

「きっかけは1967年にアトランタのハイアットを建設していた時のこと。
吹き抜けの空間はとても見事で、ハイアットの象徴となった。これこそが従業員の態度やゲストの雰囲気に影響を与えていることは明らかだった。シカゴにあるホテルの建設者も、デザインや設計の仕事を通して、人間の行動は、建築によって強い影響力を受けることに気づいた。

だから、1978年に賞の設立をもちかけられた時は、すぐに快諾したよ。父と母は、意味のある賞の設立は世間の建築に対する関心を引き寄せるだけでなく、建築家の創造性を引き出すことになるだろうと信じていたんだ。」

と、ハイアット創業者の息子であり、現在の社長のThomas J. Pritzker氏は振り返っています。

過去の日本人受賞者

日本人は過去に6回受賞しており、米国と並び、世界で最も多く受賞者を輩出している国です。

丹下健三(たんげ けんぞう)さん

初の受賞者は、1987年に受賞された丹下健三さん。
日本人建築家の中で一番早く世界で活躍したとされる建築家です。

国の重要文化財である広島平和会館原爆記念陳列館や、東京大学本部棟、東京都庁、国立代々木体育館。、サウジアラビアの宮殿など、
数々の国家プロジェクトに携わりました。機能性の追求だけでなく、美をも追及した建造物は世界の建築界を驚かせ、名建築と言わしめました。

槇文彦(まき ふみひこ)さん

2人目は1993年受賞の槇文彦さん。東京大学卒業後、ハーバード大学大学院建築修士課程を修了。幕張メッセや日本体育館など、数多くの作品を手掛けられ、国内外を問わず様々な賞を受賞されました。モダニズム建築を日本にもたらした建築家の一人とされています。

安藤忠雄(あんどう ただお)さん

3人目は1995年に受賞された安藤忠雄さん。

『情熱大陸』や『アナザースカイ』にも出演されていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。近年では、表参道ヒルズや地中美術館など話題の作品を手掛けられました。コンクリート構造に拘りを持つことでも知られています。

妹島和世(せじま かずよ)・西沢立衛(にしざわ りゅうえ)さん

共同ユニット「SANAA」として、活動されているお二人。
2010年に受賞されました。妹島さんは女性として史上2人目となる快挙です。
主な作品に、パリ・ルーヴル美術館別館や、ディオール表参道などがあります。

西沢さんは妹島さんと共同で設計された金沢21世紀美術館や、
単独では、十和田市現代美術館や豊島美術館などが有名です。
風景の中に溶け込む建造物は違和感なく周囲と調和し、国内外から高い評価を受けています。

伊藤豊雄(いとう とよお)さん

妹島和世さんが師事されていました。2013年受賞。

せんだいメディアテークや、岩手県復興支援の集会所みんなの家、銀座 MIKIMOTOなど、
非常に美しく、機能性も備えた建造物を多く手掛けられています。
その完成度の高さから、「この人こそ受賞すべきだった」「賞に値する建築家」として褒めたたえられています。

坂茂(ばん しげる)さん

そして、2014年の受賞者が坂茂さんです。災害支援として紙管やコンテナを建造物に利用するなど、ハイテク技術に頼らない独創性が高く評価されています。身近なものを使い、壊れる建造物ではなく、社会に役立つ仮設住宅等を造られたいとの思いを持って尽力されているようです。すばらしいお考えですね。日本人として誇らしいです。

まとめ

日本の建築水準は、世界的にかなり高い評価を受けているそうです。こんなにも多くの方が、受賞されていることからも明らかですね。2016年のプリツカー賞は1月13日に発表される予定です。これからも、日本から数多くの受賞者が輩出されるよう願っています。

photo by jemuk

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