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【次世代の床暖房】サーマ・スラブ(蓄熱式床暖房)とは一体なんだ

【次世代の床暖房】サーマ・スラブ(蓄熱式床暖房)とは一体なんだ

皆さんは「サーマ・スラブ」をご存知ですか?別名「土壌蓄熱式床暖房システム」と呼ばれるものです。「次世代の床暖房か?」と話題を集めているようですが、実際どのようなものなのでしょうか。メリット、デメリットなどを含めご説明いたします。

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サーマ・スラブのメカニズム

建物の地中部分にヒーターパネルを設置し、夜間電力を利用して地中を温めることにより、地中の熱が大きな蓄熱層を形成し、床面を通じて24時間の放射(輻射)を続けます。この放射熱により、室内の壁、天井、テーブルなどの個体温度が維持され、人体にとって快適な環境を創り出すというものです。

ヒーターパネルによって地中に与えられた熱は地中側と地表側の双方に広がりますが、地中側に進む熱は深度2m程度で、もともと地球の持つ地熱温度(15度C~18度C)とほぼ等しくなり、それ以上はほとんど進みません。その為、地表面近くに熱だまりとなってとどまります。溜められた熱は温度差の大きい地表面から室内に向かって放射されるので、家全体が温まり、家中どこにいても快適な暖かさになるという仕組みです。

通常、秋にシステムのスイッチをONにし、希望の床(スラブ)温度をセットします。後は翌年の春までそのまま装置に触れる必要も無く、スイッチをOFFにします。毎晩必要な熱量分だけ深夜電力を使い自動的に補給され、24時間暖房が続きます。

サーマスラブのメリット

  • 輻射熱なので身体に優しい。
  • 衛生的である(空気の対流が無い為、粉塵が舞わない)
  • 静かである(騒音は一切なし)
  • 乾燥を抑制する
  • 施工費用が比較的安い(15,000円~20,000円/㎡)
  • 深夜電力のみを使う為、比較的電気料金が安い
  • 操作を気にする必要がない
  • 家中の温度差が無い

サーマスラブのデメリット

  • 地中に埋めるため、メンテナンスや修理ができない
  • 歴史が浅い為、配線の保護などに不安が残る。また寿命が不明である。
  • 建物の基礎を気密工法にする為、湿気が家屋内にこもりやすい(湿気の多い土地には向かない)
  • 不同沈下などが心配
  • 起動に時間がかかる(秋口で、2~5日)
  • 温度調節が難しい
  • 生態系への影響が未知である

まとめ

導入されている方の意見を聞いてみても、賛否両論のようです。大変快適で大満足だという意見と、意外に電気代が高くついたと言う意見や、カビで悩まされているという方、また二階が寒いという方もいらっしゃいます。

地域や建物の断熱性能によっても違いが現れるようです。耐久性や安全性において、メーカーは自信を持っているようですが、歴史が新しいだけに一抹の不安は残ります。しかしながら、魅力的な商品だけに今後も注目されることは間違いありませんね。

著者について

マンションジャーナル編集部KAHARA
住宅ライター。インテリアコーディネーター。日々の生活が素敵になるお家のインテリアやリフォームのコツなどをお伝えします。

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