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【リバースモーゲージ】家を担保に融資を受ける、果たして高齢者の救世主となりうるのか!?

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【リバースモーゲージ】家を担保に融資を受ける、果たして高齢者の救世主となりうるのか!?

超高齢化社会がすぐそこまで来ている現在の我が国。十分な年金が支給されず、貯蓄を切り崩す生活にもいつか限界がやってきます。そんな状況下で、明日の生活に不安を感じている高齢者は増加の一途です。

そんな中で注目を集めているのが「リバースモーゲージ」という制度。セカンドライフを安心して過ごすことができるこの制度に迫ります。
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リバースモーゲージとは?

所有している自宅を担保として、老後資金を借りることができる融資制度です。一戸建てやマンションといった持ち家を担保に、国や自治体、民間の金融機関から借り入れができるものです。

2002年に、厚生労働省が低所得の高齢者世帯に向けた、生活福祉基金の貸付制度として開始されたのが始まりです。現在では、3メガバンクが出そろうなど、充実のラインナップ展開がなされています。

総務省の調査によれば、60歳以上のリタイヤ世帯において、年間で約70万円もの家計赤字が発生しています。

貯蓄を切り崩してしのいでいるものの、平均貯蓄額は約2000万円。70万円×3年間(36ヵ月)=2520万円と、2〜3年足らずで蓄えが尽きてしまう計算です。

そこで救世主として浮上するのが、当融資制度。このローンの最大の特徴は、返済方法にあります。

生存している間には、返済義務が発生しません。契約者の死亡後、担保となっている自宅を売却することで、一括返済を行う仕組みになっています。

そのため、ゆとりある老後生活を過ごすことができるローン商品として注目が高まっています。

融資条件はどうなっているの?

こんなに便利なローンとなれば、やはり気になるのは融資条件です。3メガバンクの条件をもとに、一般的な貸し出しラインを見ていきます。

<融資条件>

  • 年齢…55歳〜80歳
  • 使用用途…原則自由
  • 対象地域…東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県
  • 担保評価…5000万円〜6000万円以上

融資方法としては、一括もしくは必要な額を都度、借り入れることが可能です。担保評価は200万円以上などからも対応はしているものの、低担保評価の場合には、使用用途がリフォーム資金や、老人ホーム入居費用に限定されるケースが多くなります。

メリット・デメリットは?

優秀な融資制度であるため、多くのメリットがあるものの、デメリットももちろん存在しています。利用することで発生するさまざまなリスクに、あらかじめ目を向けておかなければいけません。

<メリット>

  • 預金や年金が少ない世帯でも借り入れが可能
  • 生存中は返済の必要がない
  • 死後の売却で精算できる
  • 住み慣れた自宅に住み続けられる
  • 高齢者を対象としているため年齢制限で審査に落ちない

<デメリット>

  • まとまった金額の融資が難しい
  • 変動金利のためリスクが大きい
  • 金利が高めに設定されている
  • 長生きをし過ぎると、死後売却で精算不可能になる
  • 融資先が大都市圏に限定されている

リバースモーゲージは、持ち家を担保として、年金形式のように融資を受け続けて、死亡時に行う売却によって一括返済を行います。そのため貸主側からすれば、回収リスクが大きくなってしまうので、金利が高く、貸し出し額の上限も厳しくなってきます。

自治体などが行っている制度であれば、老後資金確保という福祉サービスの一環のため、条件が緩やかになっています。しかし民間の金融機関の場合には、条件面が厳しくなっているため注意が必要になってきます。

また、不動産価格の下落や、金利の上昇により、生存中に担保割れを起こす可能性もあります。経済状況に変動がなくても、契約者が長生きをすることでも担保割れは起こり得るため、売却後に必ずしも精算できるわけではないというリスクを知っておく必要があります。

まとめ

どうしても「住み慣れた自宅に住み続けたい」という強い希望のある方には、とても有効な融資制度です。しかし、そこまでのこだわりのない方は、売却をして小さな賃貸物件に住み替える方が、手元に資金を残せるというメリットも出てきます。

また当制度では、一戸建てを担保指定するケースが多く、マンションを担保とした利用は難しいのが現状です。

しかし、さまざまなリスクや問題点はあるものの、高齢者にスポットを当てた新しいタイプの融資方法といえます。利用者のニーズにマッチした場合には、大変有効な手段として力を発揮してくれます。

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