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「コンクリート打ちっぱなし」のメリット・デメリットとは?メンテナンス方法からインテリアの組み合わせ方までご紹介!

「コンクリート打ちっぱなし」のメリット・デメリットとは?メンテナンス方法からインテリアの組み合わせ方までご紹介!

スタイリッシュなデザインに多くの人が憧れる、”コンクリート打ちっぱなし”のマンション。デザイナーズマンションによく見られますね。しかしその一方で、「住宅には適さない」という専門家の声も耳にします。

では何故、”コンクリート打ちっぱなし”は住宅には適さないのか、そして快適に暮らす手立てはないのか。今回は、住宅には適さない理由と快適に暮らすための条件についてご紹介します。
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コンクリートの性質から見たメリットとデメリット

コンクリート打ちっぱなしの建物が住宅には適さないと言われる要因は、コンクリートの性質にあります。コンクリートは骨材と呼ばれる砂や砂利をセメントと水の科学反応を利用して固めてあり、余分な水分が乾燥して抜けきるまでに一定の時間がかかります。

配合の仕方によって異なりますが、水分が抜けきるまで2年から3年、場合によっては5年くらいかかることがあります。ですので、この間は湿気が多くなり結露しやすいということになります。つまり、新しい建物ほど湿気が多くなります。

しかし、部屋の用途次第では魅力的な性質も含まれています。ここではコンクリートの性質からメリットとデメリットを導いていきます。

メリット

①広々とした大空間を作れる

広々とした大空間を作れる

photo by DesignRulz

最近では、コンクリート打ちっ放しのオフィスが話題となっています。というのも、一般的な住宅は建物を支えるために柱が必要です。オフィスの場合も当然ながら建物を支えるために一定の間隔で柱を配置しなければなりません。

しかし、コンクリート打ちっ放しだと部屋の境となる壁がコンクリートのため、柱が不要でその効果から広い大空間を作ることが可能です。オフィスにコンクリート打ちっ放しを使用することで、広々とした空間を演出できます。

この演出により、部署ごとの隔たりがなくなり、部署間・社員間の距離が近くなったり、広々とした空間から快適に仕事ができるというメリットがあります。住宅でも同じように、家族間の距離が縮まる。快適に過ごす事ができるということです。

②優れた耐火性で火災保険が安くなる

優れた耐火性で火災保険が安くなる

photo by Mastour Ready Mix

コンクリートは火に対してとても強い素材です。元々の躯体が燃えにくい性質なので、1000度の炎に対しても2時間は耐えられると言われています。実際の火災が起こった時の炎は1000度まで上がるため、コンクリートの耐火性は理にかなっていうと言われます。

また、その耐火性から火災保険料も安くなっています。耐火性の低い木造住宅に比べて約3分の1の費用で抑えることができます。

東京都内でもコンクリート打ちっ放しの住宅は耐火性に優れていることから、建ぺい率ギリギリで作られるため、敷地面積を十分に活用した建設が可能です。そのような場合でも、コンクリート打ちっ放しの家に住んでいることは少し安心できるのではないでしょうか。

③ホームシアターや音楽ルームなどの趣味部屋作りに最適!

ホームシアターや音楽ルームなどの趣味部屋作りに最適!

photo by suvaco 

コンクリート打ちっ放しは、住宅で使われる他の素材(木材・鉄筋コンクリート)に比べて物質そのものの比重が高いため、防音効果が優れた素材になります。

ホームシアターを完備した部屋を作りたい方や、音楽ルームを作りたい方にとっては最適な環境です。また、隣人のテレビ音やミュージック音なども遮音されるため、快適に過ごすことができます。

ただし、コンクリート打ちっ放しの部屋でも、実際はコンクリートの重度や密度によって遮音性は変化します。そして一番注意すべき点が、床スラブ厚が厚いか薄いか。この床スラブ厚が薄いと上階からの音の遮音性が低いということになります。

そもそもコンクリート物件だと、建物自体を支えるために床スラブ厚は厚くなっているものですが、壁と床の遮音性は一度物件を訪れて確認すべきでしょう。

デメリット

①吸水性の低さによるカビの発生

コンクリート打設時の水分については、時間が解決してくれます。しかしコンクリートは吸水性が高いので、打ちっぱなしで防水処理がなされていないと表面から水分を吸い込みます。また吸収した水分を表面に貯めやすく、それが白いシミが出てくる白華(はっか)やカビの原因になるわけです。

室内が打ちっぱなしだと、湿気や結露を吸い込みコンクリート内に水分が貯めこまれます。それが壁だけではなく室内の様々な場所にカビを発生させ、健康を害する原因になります。

外壁の場合は汚れた水も吸収してしまうので、水アカによる汚れが目立ちます。それだけではなく、内部に侵入した水分によって徐々にコンクリートが中性化もしくは酸性化して中の鉄筋が錆びる原因になります。

そして鉄筋は錆びる時に膨張するので、更にコンクリートにダメージを与えることになるのです。そういった弱点があるので、通常は表面を守るために塗装やタイル張りをするわけです。

②熱伝導率

コンクリート打ちっ放しそして、更に厄介なのは「熱伝導率」の高さ。これが、コンクリート打ちっぱなしが住宅に適さないと言われる大きな要因なのです。熱伝導率が高いのはメリットのように思えるかもしれませんが、実はこれが快適な生活をする上で障害になってしまうのです。

熱伝導率が高いということは、熱だけではなく冷気も吸収して蓄積するということです。更に保温性が高いので、蓄積された熱や冷気はなかなか抜けません。つまり、夏の暑さと冬の寒さを貯めこむ性質があるということです。

このため夏は冷房が効かないし、冬は暖房してもなかなか温まらず底冷えするという環境になってしまいます。当然、光熱費も高くつきます。

「コンクリート打ちっぱなし」で快適に暮らすための注意点

ここまでコンクリートに打ちっぱなしのデメリットについてご紹介しましたが、今度はコンクリートの特性を活かして快適に暮らすための条件について提案します。

①外断熱工法を取る

コンクリート打ちっ放し

前提として、一般的な住宅は内断熱工法が使われています。マンションなどのコンクリート住宅は、内装に断熱材を使う内断熱工法なので外側には断熱材がありません。このようにして冷房や暖房の効率を高めています。

しかし先程記したように、コンクリートには熱伝導率が高いという性質があります。この性質を上手く利用するために必要なのが、外断熱です。

外断熱工法のメリット

建物の寿命を考慮すれば、理想的なのは外断熱です。常に外気にさらされる外壁のコンクリートは、季節ごとの温度変化、雨風や日光による影響を直接受け劣化を早めます。

しかし外壁を断熱材で覆うことで、コンクリートを保護し躯体の劣化を防げるのです。これによって、建物の寿命を大幅に延ばすことが可能になります。

何より断熱材によって外気温の影響を外側でシャットアウトできますから、蓄熱性の高いコンクリートの性質がプラスに作用して室内の温度を保ってくれるのです。

つまり冷房や暖房による冷気や熱をコンクリートが蓄積するので、冷暖房の効果が持続することになります。それにより、大幅な光熱費の節約も可能になるというわけです。

窓をペアガラスにすると開口部の断熱になるので、更に結露防止の効果が向上します。ただコンクリートは気密性が高いので、暖房は石油ストーブなど燃焼性の暖房機器は使わないでください。酸欠になって、二酸化炭素中毒を引き起こしてしまいます。ですから、エアコンだけにするかオイルヒーターなどの非燃焼機器を使用しましょう。

外断熱工法の課題

このように、外断熱工法は内断熱工法に比べて様々な点で優れています。それは多くの専門家も認めるところではありますが、残念なことに今ひとつ普及していないのも事実。その最大の理由は、施工費が割高になるからです

建物の寿命を伸ばせるのですから、長い目で見れば決して高くはないのですが、やはり目先の建築コストを優先するデベロッパーが多いということでしょうか。

外断熱工法には、もう一つ問題があります。外側に断熱材を使うわけですから、残念ながらコンクリート打ちっぱなしという外観は無理ということ。外断熱の施工法は「湿式工法」と「乾式工法」の2種類あるのですが、どちらも外壁の表面に加工を施します。ただ外断熱であれば、内装はコンクリート打ちっぱなしでも快適な暮らしが可能です。

②結露・カビ対策は入念に

体育館などを想像してもらえればイメージが湧くと思いますが、コンクリートの壁は結露しやすいというデメリットがあります。それゆえ、カビも生えやすくなります。

コンクリート打ちっ放しの部屋に住む場合、エアコンなどを活用して除湿を心がけるようにしましょう。

③汚れにも注意

コンクリートの壁は汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。このような部屋の場合、そのデザインを生かすため、壁紙を貼ることはほとんどないと思います。

そのため、汚れてしまった場合、壁紙を取り替えるということはできません。「光触媒フッ素コーティング」と呼べれる特殊な塗料材による定期的なメンテナンスが必要になってくるので注意が必要です。

④解体費のコスト

建物が寿命を迎えて解体するとき、大型重機を使わないといけないため必然的にコストがかかります。

また、建設するときも建物重量が大きいので、地盤が軟弱な場合は地盤改良工事が必要になるケースもあるみたいです。

インテリア実例

photo by DesignRulz

コンクリート打ちっ放しは、意外とウッド調のインテリアと相性がいいです。この二つを合わせる時には、茶色系とグレー系をメインとし、これらを外れた赤や青などのはっきりとした色は避けましょう。

photo by Lamps Plus

こちらのインテリア実例では、グレー、黒、白、茶色とシンプルにまとめる中に、観葉植物をアクセントとして入れています。どうしても色味が欲しい場合は、観葉植物がぴったりです。

photo by Rilane

こちらのパターンでは、観葉植物の代わりに、オレンジ色のインテリアをアクレントとしています。他のインテリアは茶色系で統一されているので、とても相性が良いです。

photo by Rilane 

さらにシンプルを追求したい方は、この写真のようにダークグレイを中心とし、ライトブラウンのインテリアをアクセントとしてみることをお勧めします。

男らしらも出るので、男の一人暮らしにはぴったりかもしれません。

補修・塗装に関するメンテナンス

  • ひび割れ
  • カビ活性
  • 表面がハゲ始める
  • 錆びる
  • 小さな穴が開く

などと言った劣化が起きたら、業者に相談しましょう。塗装で問題が解決する場合もあるため、その際には自分で補修を行うことが可能ですが、不安になったら業者に頼むことをお勧めします。

代表的な塗料としては、3つがあげることができます。

  • 撥水剤:雨染みを防ぐ
  • 弾性塗料:ひび割れを直す
  • カラークリヤー工法:防水性、コンクリートの中性化防止、内部鉄筋の錆防止

気軽に取り入れたい方は「コンクリート壁紙」がおすすめ

気軽に取り入れたい方は「コンクリート壁紙」がおすすめ

photo by rakuten

これまでの内容を読んで、ハードルが高いと感じるけど、それでもコンクリート打ちっ放しの雰囲気が欲しい方には、そのデザインが施された壁紙がお勧めです。

壁紙を貼るのは難しい工程ではないため、ぜひ挑戦してください。

まとめ

コンクリート打ちっぱなしは、デザイン性は良くても住み心地はイマイチというのが結論ですね。唯一の打開策は外断熱ということなのですが、そもそも外断熱工法で建てられたマンションが少ない。これが一番のネック。

古いマンションをスケルトンリノベーションする場合、躯体のコンクリートを剥き出しにする内装は要注意です。建物が外断熱であるかを必ず確認してから、実施することをオススメします。

photo by suvaco

著者について

マンションジャーナル編集部TAKAHASHI
不動産ライター。元不動産会社勤務。長年の業界経験を生かし、かしこいマンションの選び方から不動産投資、住宅ローンなど幅広いテーマで執筆中です。

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