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【広がる“杭打ちデータ改ざん”問題!】安心できるマンションを見分ける方法とは?

【広がる“杭打ちデータ改ざん”問題!】安心できるマンションを見分ける方法とは?

このところ、連日のように杭打ちデータ改ざんに関するニュースが報道されています。もはや旭化成建材だけの問題ではなくなって、建設、不動産業界全体の問題に発展する様相を見せています。こうなると、問題になった特定の企業の物件を避ければ安心、ということではなくなってきましたね。

本来、建築土木の専門家である建設会社でさえ見抜けなかった杭打ちのデータ改ざん。ましてや、建築土木の専門的な知識を持たないユーザーには、工事内容の信頼性を見極め判断することなど不可能です。

これからマンションを購入しようと考えている方は、何を信じれば良いのか分からなくなっているのではないでしょうか。今まで信頼していた大企業の信用が失墜した今、何を基準にしてマンションを選べば良いのでしょう。

100%絶対というわけにはいきませんが、素人でも安心できるマンションを見分ける方法があります。今回は、素人でも分かる安全なマンション選びの目安をご紹介しましょう。

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地盤の良さは安全の目安

強固な地盤の上に建てられた建物なら安心というのは、素人だって分かりますよね。そもそも杭打ちというのは、支持層といわれる強固な地盤を支えにするための工事です。

なので、極端なことをいうと直下が強固な地盤であれば杭打ちは必要ないという理屈になります。もちろん、建物の高さや規模によっては杭を打ち込む必要はあるでしょうけどね。

奈良県にある「法隆寺」は1300年の歴史があり、世界最古の木造建築物といわれています。火災で一部消失した記録はありますが、地震で倒壊した記録は残っていません。事実、今現在もちゃんと建っているのですから。f9cf580a686d99b1eb6319dbf1f32d13_sでは何故、法隆寺が1300年経っても尚現存しているのか。当時の宮大工の高度な建築技術による要因もありますが、実は強固な地盤の上に建てられていたからなのです。法隆寺の基礎には杭打ちはないし、コンクリートで固めてあるわけでもありません。強固な地盤の上に石を置き、その上に柱が乗っているだけなのです。

法隆寺に限らず、古い歴史のある神社仏閣の殆どが強い地盤の上に建てられているのです。ということは、歴史ある神社仏閣が建っている周辺は地盤が良いということになりますね。

東京都内の場合、少なくとも創建が100年以上の神社仏閣が現存していれば、関東大震災の揺れに耐えた実績があるということになります。

いにしえの人々は、現代人には想像もつかないほど自然を知り尽くし、そしてその力を利用していたようですね。つまり、マンション選びに先人たちの知恵を拝借させて頂くというわけです。地盤の良し悪しは、周辺の神社仏閣を見れば分かるということですね。

耐震基準は絶対的ではない

国が定めた耐震基準は、1981年を境にして新旧に別れます。地震に強いとされているのが新耐震基準なのですが、それでは旧耐震基準で建てられたマンションが全て代地震で倒壊するかといえば、そうとも限らないのです。

阪神淡路大震災の時、旧耐震基準の建物の30%が倒壊もしくは大きな被害を受けました。それに比して新耐震基準の建物の被害は、ほんの数%にとどまったというデータがあります。

しかし見方を変えれば、旧耐震基準の建物の70%は持ちこたえたということでもあります。結局、耐震基準はあくまでも安全対策の基準でしかなく、絶対的な耐震性を保証するものではないということです。6a28bace784db73f14ba32fa6cdaa436_s旧耐震基準でもさしたる被害を受けなかった建物があり、その一方で新耐震基準なのに大きな被害を受けた建物もあったわけです。この結果から導き出される結論は、最も信頼できるのは目の前の現実ということです。つまり筑年数の古さや施工会社がどこであるかということより、今現在さしたる問題の状態であるということが、最も信頼できる安心安全の根拠になるということです。

その意味では、新築より中古の方が無難ということになりますね。築10年以上経っていても外壁や内装にクラック一つなく、ドアなどの建具にきしみがないマンションなら、まずは安心と思って良いでしょう。

埋立地は大丈夫か

ひと口に埋立地といっても、埋め立てた時期や何で埋め立てたかによって地盤の強度が変わってきます。一般的には、埋め立ててから100年で地盤が安定するといわれています。90f3dbd7c0b37a0909bb029ffd1bbbe6_sそもそも、東京には江戸時代に埋め立てられた地域が多いのですが、すでに埋め立てられてから100年以上経っている地域は大丈夫でしょう。この場合も、近くにある神社仏閣の存在が安心の目安になりますね。

問題は近年に埋め立てられたエリアですが、一概に新しいから安全性に欠けるということでもないのです。埋め立てに使われる素材は、大きく別けて二通りあります。一つは生活ゴミなどの廃棄物で、もう一つは造成などで出た残土です。比較的強いとされているのは、やはり残土による埋め立てですね。

液状化現象のリスク

埋立地で怖いのは、地震による液状化現象です。東日本大震災が発生した時に、東京周辺でも浦安を中心に液状化現象による被害が出ました。この時、被害の大きかった場所と、然程でもない場所があったのです。

この違いは、「液状化防止対策」がなされているか否かの違いによるものだったのです。マンションの場合は支持層まで杭を打ち込むので地震の揺れには耐えられますが、液状化による地盤沈下のリスクは免れません。
c02d764fd263ef63098863ada2ec42e8_sそこで重要になるのが、「液状化防止対策」の有無ということになります。ただ、「液状化防止対策」はコストが高いという問題があり、全ての埋立地に施されているわけではないのです。ですので、場所によって液状化による被害の違いが出てしまったわけです。

もし埋立地に建つマンションの購入を検討するなら、「液状化防止対策」が施された土地であるかの確認が必須ということになります。しかし、「杭打ち」や「液状化防止対策」を確認するといっても、データの改ざんをされてしまえば、建設土木の素人には確認する術はありません。

ですので、少なくとも2011年の東日本大震災以前の建設で、被害がなかったマンションを選択することが、最も安全な方法ということになりますね。

まとめ

横浜のマンションが傾いた件が発端となり、様々な問題が浮き彫りになってきています。おそらく、業界全体を揺るがす大問題に発展していくでしょう。

一連のデータ改ざんは専門的な分野における問題なので、ユーザーの自己責任による選択という範疇をはるかに超えています。しかし無闇に疑心暗鬼になるのではなく、現実的な視点で物事を見て判断することも大切ではないでしょうか。

被害に合われた住民の皆さんにはお気の毒ですが、これをきっかけにこれまで表に出なかった業界の体質的な膿を出し切り、社会的な責任を踏まえた健全な業界に立ち戻ることを切に願います。

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