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オール電化のメリットとデメリットをご紹介!

オール電化のメリットとデメリットをご紹介!

一時期はテレビでCMが放送されていてその名前を知られた方も多いだろう「オール電化」。オール電化というのはその名の通り“ガスを使わず冷暖房から給湯まですべてを電気で行う”ことを指します。

全てを電気で賄うというと響きがいいですが、電気料金の値上げもあってか今のところ日本ではあまり普及しているとは言えません。オール電化と聞いてもいまいちピンとこない方も多いでのはないでしょうか。

今回は、ガスとの比較も行いながら、そんなオール電化を活用する際のメリットとデメリットをお伝えします。

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オール電化住宅とは?

オール電化住宅とは?

photo by modul18

オール電化住宅とは、家のエネルギー源を電気でまかなっている住宅のことを指します。

キッチン、お風呂、空調などがガスではなく、電気を元に動いています。

オール電化住宅に必要なアイテムとは?

キッチン、お風呂、空調から各1つ重要なアイテムをご紹介いたします。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーター

photo by Panasonic 

キッチンで代表されるオール電化グッズは、IHクッキングヒーターです。

火を使わず、鍋自体を加熱する仕組みになっているため、安全性が高いと言われているアイテムです。

また使用後にはプレートを拭くだけで良いため、お手入れが非常に簡単です。

しかし、使用できる鍋やフライパンはステンレスや鉄などのIH対応素材ではいけないというデメリットもあります。

給湯機

給湯機

photo by reform 

キッチンで代表されるオール電化グッズは、給湯機です。

電気温水器とエコキュートの2種類がありますが、どちらも電気を動力にしています。

エアコン・床暖房

床暖房

photo by 阿部興業

オール電化住宅ではガス管を引かないため、石油やガスを使ったストーブは使用できなくなります。よって床暖房やエアコン、電気ストーブなどを使いましょう。

オール電化住宅のメリット

オール電化のメリット①:熱源を持たないため、安全性が高い

オール電化のメリット①:熱源を持たないため、安全性が高い

photo by eco-morikawa

オール電化を利用するメリットで一番よく知られているのは火を使わない事による安全性です。

マンションをオール電化した場合、

  • 周りの部屋での火事やガス爆発に巻き込まれるリスクがなくなる
  • 火の消し忘れがなくなる

といった側面から、安全性が増すと言うことができます。

故浦辺粂子さんが、1989年に、お湯をわかそうとした際にガスコンロの火が着衣に燃え移り大火傷で亡くなった事を覚えている方もいるかと思いますが、特に高齢になると、火の管理はとても深刻な問題となります。

実際に、高齢者が火事に至らなくても火の不始末による火傷等で亡くなっている例は想像以上に多くなっています。

最近の住宅はバリアフリーに配慮した設計のものが増えていますが、きちんとしたバリアフリーを考えるのであればオール電化を備えるなどして、そもそも火の使用を避けるような設計にするのが懸命だと言えるでしょう。


オール電化のメリット②:災害時の復旧の素早さ

オール電化のメリット

そして、オール電化を利用する上で一般的に知られていないメリットがもう1つあります。

こちらはとある不動産屋さんに聞いた話なのですが、東日本大震災の後、宮城から東京に引っ越すためにマンションを探して訪ねてきた方がいらっしゃいました。

その方が求める物件の条件として「オール電化の物件」を指定してきたそうなのです。

その不動産屋さんはオール電化の物件にあまりいい印象を持ってなかったために、なぜオール電化の物件を探しているのかその理由を聞きました。

すると「東日本震災の後、電気は2日で復旧したが、ガスが使えるようになるまで2週間以上かかった震災によりライフラインとしての信頼度の差を痛感したためオール電化住宅の家を探している」との回答があったとか。

実際に過去の震災での実際に全体の90%でライフラインが回復するまでの所要日数を調べてみると

  1. 東日本大震災
    電気 4日
    ガス 34日
  2. 阪神淡路大震災
    電気 1日
    ガス 61日

と比較にならないほど大きな差がついています。

どちらも比較的寒い時期の震災だったのですが、給湯にガスしかない家庭では暖かいお湯を使う事が難しい状態が長く続いていたことになり状況の深刻さがうかがえます。

普段の生活にはあまり関係ないものの、いざというときの事を考えれば考慮しておく問題だと言えます。また震災等を考慮するのであれば、ガス漏れ等のリスクを排除できるという面でガス管が存在しないメリットは非常に大きいと言えます。

ガス湯沸かし器に変わり、オール電化で用いるエコキュートや電気温水器の中には貯水タンクがあり、その水を震災時の生活用水として使用することができます。

オール電化のメリット③:メンテナンスの手頃さ

オール電化のメリット③:メンテナンスの手頃さ

photo by panasonic

IHクッキングヒーターはガスコンロと違い、設備の凸凹がないので、お手入れはアルコールなどを吹いて布巾でさっと一吹きするだけ

筆者もIHコンロを利用していましたが、お手入れは非常に簡単でキッチンまわりは常に清潔に保つことができていました。

オール電化のメリット④:環境面への配慮

オール電化のメリット④:環境面への配慮

photo by eco-center

オール電化住宅はガスを使わないので二酸化炭素を出しません。二酸化炭素を出さないと、環境にも部屋の空気を綺麗に保つのにもいいとされています。

オール電化のメリット⑤:利用法によっては節約になる!

オール電化のメリット②オール電化は料金が高いというイメージがあるかもしれませんが、深夜電力は安いので、夜に利用する分はとても安いのです。

電気代にもさまざまな料金プランがあり、自分の生活スタイルに合っているものを選択できるかどうかが鍵です。

例えば働いていて日中家にいない場合は、電気代も深夜電力料金になることが多いので、お値打ちになることもあるかもしれません。

オール電化のデメリット

メリットだけを見ればいいことずくめに見えるオール電化住宅ですが、実際にオール電化があまり普及してない現状を考えると何かしらのデメリットがあることも考えられそうです。オール電化を利用するデメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか?

オール電化でのデメリット①:初期費用が高くつく

オール電化は初期費用が高くつくことでも知られています。ガスコンロやガス給湯器と比べるとIHヒーターやエコキュートなどの導入費用が高いためです。

オール電化のデメリット②:調理器具に対して制限がかかる

オール電化のデメリット

オール電化のデメリットとしてよく知られているのは火を使えない事によって生じる様々な制限です。先ほど火元を住宅で扱わないことは安全性において大きなメリットあるとお伝えしましたが、火が利用できないというのはデメリットにもなるのです。

オール電化住宅の場合、当然ながらガスコンロが使用できないため、IHヒーターを利用します。

これは日本語でいう電磁調理器という、言葉通り電磁で鍋を発熱させるものなのですが、これは「磁石に反応するもの」しか温める事ができません。

つまり、純粋なアルミ鍋や、鍋の定番である土鍋は、IH調理器では使えないのです。

市販の鍋をよく見ると「IH可」というマークがついたものが販売されている事がわかりますが、逆に言えばそうでないものの多くは使用できません。

もちろん、IH可と書かれていなくても磁気に反応するものであれば使用可能であり、たとえば数十万円もするような伝統工芸の南部鉄瓶を作っている職人さんは、南部鉄瓶の使用には火を用いずにIH調理器を使う事を推奨していたりします。

これは鉄が磁石と相性がいい事、鉄瓶を火に当てるより傷まない事が理由なのですが、昔からある伝統工芸と最新のIH機器というのはおもしろい組み合わせですね。

ともあれ、この「鍋に制限がかかる事」はオール電化の大きなデメリットであり、ガスとの使い勝手の違いも含めて普及への大きな障害となっています。

また、火が使えないことによる調理方法の制限もあります。「チャーハンは火の中を米が通るように鍋をふって炒める」ようなイメージがありますが、実際に火を使わないIHではそのような調理は不可能です。

そもそもコンロから鍋を離すと鍋を温めることができない構造のため、コンロから鍋を放す、具体的には「鍋を振る」ような調理はできないのです。

オール電化のデメリット③エコキュートの騒音

給湯に関しては様々な声があります。筆者は実際にオール電化のマンションに10年以上住んでいますが、給湯に関しては一般のガスでできる事はオール電化でもすべて行えます。

一方で「エコキュートによる騒音がうるさい」や「お風呂のお湯から独特の匂いがする」など、エコキュートによる給湯にデメリットを唱える方もいらっしゃるみたいです。こちらに関しては実際に暮らしてみてなければわからないポイントかもしれません。

オール電化のデメリット④なんだかんだで光熱費は高くなる

光熱費についてはどうでしょうか?こちらに関しては残念ながらオール電化住宅の方が高くなります

オール電化 デメリットガスを全く使用しないということは「ガスの基本料金+使用料」が掛からず、電気料金に一本化できるというメリットはあるのですが、近年は電気料金が値上げしており、特に電力会社がオール電化住宅向けの料金プランの値上げ幅を大きくしています

オール電化住宅は夜間の余剰電力を利用してお湯を炊き上げ、それを日中利用するシステムの家がほとんどです。

そして、その夜間料金が最近特に値上げされてきています。利用状況にもよるので具体的にいくらとは言えませんが、オール電化の場合、ガス電気併用より光熱費が数割高くなるのが普通です。

また、ガスがないという事で、当然ですがガスストーブやガス炊飯器などのガスを使用する器具は利用できない事になります。

しかし、こちらについてはあまり利用している人はいないので大きなデメリットではないかと思います。

実際、オール電化はどうなの?

オール電化のメリット・デメリットまとめを見てもらえばわかる通り、オール電化住宅のメリットは普段はすぐにわかりづらい「安全性」にあり、一方デメリットは普段すぐにわかる「コスト」「使い勝手」にある事がわかります。

オール電化はいざというときのための出費としては大きなメリットがあるのですが、わかりやすいデメリットがあるためにどうしても避けられてしまう傾向にあるわけです。

しかし、オール電化住宅が普及しない最大の問題はそもそもオール電化に対する印象だと考えられます。

「なんとなくオール電化住宅は不便そう」
「原発問題とかで電気を使う事に抵抗がある」

そんな気分で第一印象で嫌っている方がほとんどです。

冷静に両者のメリットデメリットを検討して、自分の家ではどちらを導入するべきかを判断してみてはいかがでしょうか。

参考までに、かつてオール電化で10年以上暮らし、現在はガス電気を利用して暮らしている筆者の経験からオススメできるのは「キッチンのコンロはIHコンロで、ガスは給湯の利用にとどめる」という方法です。

これは

  • ガスを併用する事で、オール電化のデメリットである光熱費の上昇がなくなる。
  • 直接火を扱うコンロを排除する事で安全面を確保できる。
  • 災害時にはIHコンロが使えるため最低限の給湯が可能になる。

ことから導き出した結論です。

しかし、安全面を考えれば中途半端な解決策であるのも確かで、徹底した安全を考えるなら、多少費用はかかるとしてもオール電化が有利なのは確かです。冷静な目でオール電化とガス住宅を比較し、家を購入する際やリフォームする際に検討してみてください。

おまけ:オール電化住宅の歴史

オール電化住宅と言うと最近のものだという印象を持つ方がいるかもしれませんんが、日本でその歴史をさかのぼると実は大正時代から存在していた事がわかります。

旧帝国ホテルの設計で有名な建築家フランク・ロイド・ライトが手掛け1924年に作られた神戸の旧山邑邸(現ヨドコウ迎賓館)が日本で最初のオール電化住宅として知られています。

それ以来、オール電化住宅には何回かのブームがあり、たとえば1980年前後に建築された高級マンションにはオール電化の物が散見されます。有名なものでは江戸川区の住宅都市整備公団のマンション(1982)やペアシティルネッサンス高輪(1980)、もう少し身近な物件ではペアシティと同じ東高の設計によるライオンズガーデン調布(1981)などがあります。

さらに現在では単身赴任用や短期居住用のアパートやマンションの多くはオール電化の物件になっています。わざわざそれらをオール電化で作るという事は何かしらのメリットがあるはずです。

オール電化しかし一般にはオール電化が普及しているとはいまだに言い難いのが現状。特に東日本大震災による電気への不信感もあり、最近はオール電化という言葉をあまり聞かなくなっています。

さて、ガス電気併用が当たり前の中で、わざわざすべてを電気で行う事のメリット・デメリットには何があるのでしょうか?

まとめ

オール電化のメリット、デメリットを紹介してきました。ここで比較の条件に入れてほしいのは地域によってガスの値段は違うということ。

ガスが安い地域にお住みの方は、その点もよく考えてください。人によって使いやすいものは違いますし、よく自分と向き合って決めることが大事だと思います。

どんなことに幸せを感じるのか、どの時間にどのくらい使う機会があるのかなども考えて選ぶと失敗は少ないですよ。

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