マンションジャーナル

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マンションの契約解除!電子レンジを捨てたら契約はもうキャンセル出来ない?

マンションの契約解除!電子レンジを捨てたら契約はもうキャンセル出来ない?

中古マンションなど不動産の売買は「なんとなく分かりにくい」というイメージがあります。そんなイメージの一つの理由として「契約の分かりにくさ」があると思います。

マンションなどの不動産の売買契約を行うと、実際にマンションが引き渡されるまで1ヶ月程度かかります。マンションの売買金額は引き渡しの際に支払いますが、一部のお金(約10%程度)は契約の段階で支払うことになります。この一部のお金のことを「手付金」といいますが、なんらかの理由で売買契約後にマンションの購入をやめたいと思ったとき、この手付金を放棄することで売買契約をなかったことに出来るのです。

具体的なケースを見てみましょう。

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マンションを契約したAさんのケース

Aさんは結婚を機にマンションの購入することにしました。いま住んでいる家の近くで良い中古マンションが出たので見学に行ったところ一目惚れ。

すぐに購入することを決定しました。購入申し込みを行い、売買契約を済ませたところ、なんと会社から「転勤」の辞令が下ります。いま住んでいるエリアとは全く違う地方へ転勤しなさいという辞令だったのです。

仕方がないので、売り主様に対して「手付金を放棄するので、契約を解除したい」と申し出たところ「こちらは既に引き渡しに向けて引っ越しの準備を勧めている。電子レンジも既に捨ててしまった。これは『履行の着手』にあたるので、もし契約を解除するのであれば違約金を払ってほしい」と言われてしまったのです。

マンションの契約とキャンセル・違約金

ここで売り主様が言う『履行の着手』とは「売買契約で約束したことを行うこと」です。

例えば

・売買代金を支払った
・所有権移転の手続きを行った
・自宅をカラッポにした

などの行為が挙げられます。

売り主様の言うように「電子レンジを捨てる」ことは、確かに引き渡しの準備にあたります。しかし、「電子レンジを捨てる」ことはあまりにも簡単なことなので「履行の着手」とは認められません。例え売り主様が電子レンジを捨てていたとしても、買い主様は手付金を放棄し「契約の解除」を行うことが出来るのです。

ポイント
・簡単な行為は「履行の着手」にはあたらない

著者について

(株)Housmart(ハウスマート)代表取締役針山 昌幸
一橋大学で経済学を学ぶ。大学卒業後、大手不動産会社で不動産仲介、用地の仕入、住宅の企画など幅広く担当。顧客の利益が無視された不動産業界の慣習や仕組みを変えたいと志す。  
2011年、楽天株式会社に入社。大手企業に対し、最新のマーケティング・ビックデータ・インターネットビジネスのノウハウを元にコンサルティングを行う。
2014年9月株式会社Housmartを設立し、代表取締役社長に就任。最新のマーケティング手法を駆使した中古マンションの売買を行っている。
著書「中古マンション本当にかしこい買い方・選び方」がAmazonランキング・ベストセラー1位(マンションカテゴリー)を獲得。Housmartの経営を執り行う傍ら、テレビや雑誌への出演など、マンション専門家としての活動も行う。

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