マンションジャーナル

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マンション売却・必勝の価格戦略とは

マンション売却・必勝の価格戦略とは

マンションの売却を成功させるポイントとして「価格戦略」を決めておくということがあります。「価格戦略」とは「こうなったら、これぐらいの金額にマンションをする」とあらかじめ決めておくことです。

売却体験記

具体的に見ていきましょう。世田谷区に築15年のマンションを持つAさん。自分の仕事の転勤が決まり、マンションを売却をすることにしました。転勤先では賃貸で生活するので、マンション売却にはある程度時間をかけられます。ローンの残債や、マンションを売却する際にかかる費用のことなどを考えると最低3,000万円で売る必要があります。また不動産会社の査定や、自分で色々情報を調べて見た結果4,0000万円ぐらいで売れそうです。しかし本音を言えば4,300万円で売りたいと思いました。

このような場合、以下の三つのマンション価格が重要になります。
・売りたい金額 4,300万円
・売れそうな金額 4,000万円
・死守する金額 3,000万円

この三つの価格が決まれば、価格戦略はほぼ決まりです。あとは「どのタイミングで」「どの価格まで下げるか」をあらかじめ決めておけばOKです。 >>マンションを買うなら知らないと損するサービスとは?

価格の決め方

例えばAさんの場合
「マンションの売却が完了するまで5ヶ月は時間をかけられる。マンションの売却契約からお金を振り込んでもらう決済まで1ヶ月はかかるから、実質マンション売却にかけられる時間は4ヶ月。売りたい金額の4,300万円で売りに出し、1ヶ月様子を見る。1ヶ月経って購入申し込みが入らなかったら売れそうな金額の4,0000万円で2ヶ月様子を見る。それでも売れなかったらさらに200万円値下げする」
というようなイメージです。

マンション売却の時期を見極める

「そんなことしなくても、様子を見ながらマンションが売れなさそうだったら少しずつ下げていけばいいじゃない」という風にお考えの方もいるかもしれません。しかしこの「価格戦略」は、あとから後悔をせず、しっかりとマンション売却を成功させるために不可欠な要素です。

株の売買でも一番難しいのは「タイミング」だと言います。たとえ買った株の値段が上がっても「もう少し待てばもっと値段が上がるかもしれない」と思って売れないでいるうちに株価が下がってしまう。買った株の値段が下がってもう損切りしないといけないと分かっているが「もう少し待てば値段が回復するかもしれない」と思ってズルズルと損失が膨らんでしまう。このような現象は、株をやる人にはどうしてもつきまとう現象です。そして「あのときこうしておけば・・・」という後悔の念にとらわれることになります。

後悔しないために

こうした後悔にとらわれないようにするため、株のプロはあらかじめ「この値段になったら売ろう」「この値段になったら買おう」と決めておきます。そしてその値段をコンピューターのソフトに入力して、自動で株の売買を行うのです。

マンション売却を成功させるコツも、実はポイントは同じです。後から「もっと高く売れたのではないか」「もっと段階的に価格を下げた方が良かったのではないか」という後悔の念はマンションの売却につきものです。そしてこの「後悔の念」にとらわれると、冷静な判断が出来なくなってしまいます。「後悔の念」にとらわれないために、価格戦略によってあらかじめ「こうなったらこの金額にしよう」と決めておくことが重要になるのです。

まとめ
・マンション売却には「価格戦略」が重要
・「売りたい金額」「売れそうな金額」「死守する金額」をあらかじめ決めておく
・「価格戦略」を決めておくことで冷静な判断が出来る

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著者について

(株)Housmart(ハウスマート)代表取締役針山 昌幸
一橋大学で経済学を学ぶ。大学卒業後、大手不動産会社で不動産仲介、用地の仕入、住宅の企画など幅広く担当。顧客の利益が無視された不動産業界の慣習や仕組みを変えたいと志す。  
2011年、楽天株式会社に入社。大手企業に対し、最新のマーケティング・ビックデータ・インターネットビジネスのノウハウを元にコンサルティングを行う。
2014年9月株式会社Housmartを設立し、代表取締役社長に就任。最新のマーケティング手法を駆使した中古マンションの売買を行っている。
著書「中古マンション本当にかしこい買い方・選び方」がAmazonランキング・ベストセラー1位(マンションカテゴリー)を獲得。Housmartの経営を執り行う傍ら、テレビや雑誌への出演など、マンション専門家としての活動も行う。

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